12日の東京株式市場は、米国株の上昇一服を受け、手掛かり材料難もあり、利益確定売りが先行しそうだ。
日経平均株価の予想レンジは、2万1000円-2万1300円。
日経平均株価の25日線(11日時点で2万1072円)が下値として意識されることが想定される。足元の連騰で投資家心理は好転しているとみられ、値動きの軽い中小型株への物色が中心になりそう。
ただ、10時半発表予定の中国の5月消費者物価および生産者物価はかく乱材料になるだろう。米国と中国の対立激化懸念がくすぶる中、指標が中国株の下げを促すようだと、リスク回避の売りが強めに出てくる可能性はある。
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(11日終値は108円60-61銭)、ユーロ・円が1ユーロ=122円台の後半(同122円94-98銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、11日の大阪取引所終値比20円安の2万1190円だった。
【好材料銘柄】
■日東製網 <3524>
今期経常は28%増益へ。
■はてな <3930>
NTT東日本が今月28日から提供開始するクラウド導入・運用サービスに、同社のサーバー監視サービス「Mackerel」が採用された。
■アイダエンジニアリング <6118>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.99%にあたる260万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は7月1日から10月31日まで。また、今回取得した自社株を全て消却する。消却予定日は11月11日。
■ロゼッタ <6182>
武田薬品工業 <4502> と自社業務に最適化されたAI翻訳の共同開発を開始。
■UEX <9888>
住商特殊鋼の全株式を取得し子会社化する。取得価額は29.1億円。
■アクロディア <3823>
内外ゴムとセンサー内蔵軟式野球ボールの開発を完了し、販売を開始する。IoT野球ボール「i・Ball Technical Pitch」の軟式球版。
■JSR <4185>
慶応大学から肝移植以外に有効な治療が少ない難治性肝疾患の治療・診断にかかわる研究成果の独占的実施権を取得。
■シーイーシー <9692>
2-4月期(1Q)経常は22%増益で着地。
■エスプール <2471>
東証が12日付で貸借銘柄に選定。株式流動性の向上による売買活性化が期待される。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
12(水)
安倍首相がイラン訪問
4月機械受注(8:50)
5月企業物価指数(8:50)
《決算発表》
太洋基礎、テンポスHD、神戸物産、Hamee、J.S.B.、GA TECH、アセンテック、HEROZ、VALUENEX、サムコ、オーエムツー
【海外】
中国5月消費者物価(10:30)
中国5月生産者物価(10:30)
米5月消費者物価(21:30)
米5月財政収支(6/13 3:00)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
