軟調展開か

今週は堅調展開だった。
米12月雇用統計が米国株の強い買い材料となったことを受けて、三連休明けの日経平均は大幅上昇。インフレ減速期待からその後の米国株にも強い動きが見られたことから楽観ムードが高まり、11日まで4営業日連続で3桁の上昇となった。
一方、週半ば以降は日銀関連のニュースに神経質となり、海外からの好材料に対する反応が鈍くなった。注目の米12月CPIは市場予想並みとなり、これを受けた米国株も上昇したが、この動きを好感できずに金曜13日は大幅下落。
ただ、それまでの貯金が大きく、週間ではプラスで終えた。日経平均は週間では約145円の上昇。ただし、週初に高く始まり後半に失速したことから、週足では陰線を形成した。
 
 
来週は軟調展開か。
17~18日に日銀金融政策決定会合が開催される。
前回、不意打ちの金融政策修正があったことで、日銀に対する信認が大きく揺らいでいる。前回は長期金利の許容変動幅をプラスマイナス0.5%程度まで拡大することが決まったが、足元の金利はその上限水準で推移しており、再度の修正を余儀なくされるのではとの警戒も強い。2会合連続で金融政策の修正や変更があれば株式市場は混乱するし、現状維持であったとしても、政策不透明感はくすぶる。米国では金融株などを中心に決算が出始めるほか、経済指標の発表も多い。足元では米国のインフレに対する警戒が大きく後退しており、これらを確認することはグローバル市場には安心材料になると思われる。ただし、日本株は日銀リスクが強く意識され、弱材料に敏感に反応する地合いが続くと予想する。
 
米国のインフレ懸念にピークアウト観測が出ている一方、「日銀の金融政策により強い不透明感が出ている」という。12月の政策変更は不意打ちに近かったが、「0.5%程度」に引き上げられた10年債の上限金利はすでに突破された。では、0.75%程度に引き上げられたらどうかだが、まだ不十分で一段の引き上げを迫られる可能性もあるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
 
27911.95  均衡表雲上限(日足)
27738.76  均衡表雲上限(週足)
27567.63  ボリンジャー:+1σ(25日)
27462.04  26週移動平均線
27422.37  均衡表基準線(週足)
27274.75  200日移動平均線
27174.70  13週移動平均線
27171.29  75日移動平均線
27082.09  均衡表転換線(週足)
27062.13  均衡表雲下限(日足)
26928.79  均衡表基準線(日足)
26788.62  25日移動平均線
26745.37  均衡表雲下限(週足)
26617.05  ボリンジャー:-1σ(26週)
26359.16  ボリンジャー:-1σ(13週)
26164.26  6日移動平均線
 
26119.52  ★日経平均株価13日終値
 
26104.75  均衡表転換線(日足)
26009.60  ボリンジャー:-1σ(25日)
25772.06  ボリンジャー:-2σ(26週)
25716.86   新値三本足陰転値
25543.62  ボリンジャー:-2σ(13週)
25230.59  ボリンジャー:-2σ(25日)
24927.07  ボリンジャー:-3σ(26週)
24728.08  ボリンジャー:-3σ(13週)
24451.58  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は大陰線を引き、終値が5日移動平均線を下回ったことに加え、25日線との下方乖離率が昨日1.52%から本日2.50%に拡大して上げ一服の形状。25日線の下降が続いているほか、今週はともに下向きの13週線が52週線の0.76円上まで接近してデッドクロス(DC)形成に肉薄しており、来週は下落圧力再燃リスクに留意が必要となろう。
 

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