軟調な展開か

日経平均は大引けでの2万1500円は辛うじてキープしたが、寄り付き高値のほぼ安値引けといった陰線形成となった。昨日の上昇の一因となった中国PMIの改善は織り込まれているとはいえ、景気敏感株への買いに対して内需系の売りといったリバランスにとどまっており、手掛けづらくさせている。
 
 
明日(3日)の東京株式市場では、きょうの日経平均株価が200円を超える上げ幅で寄り付いたものの、その後は一貫して上昇幅を縮小し、終値ではマイナス圏に沈む軟調推移となった地合いを引き継いで売り優勢の展開となりそうだ。
 
米国では3日に米3月ADP雇用統計、米3月ISM非製造業景況指数が発表され、同日からワシントンで米中閣僚協議が行われる運びで、様子見気分が先行する可能性がある。需給面では、新年度入りに伴う機関投資家の期初の益出しが続くとみられるが、一方で日経平均株価は25日移動平均線がサポートラインとして意識され、下値では押し目買いが入ることも考えられる。
 
物色は、主力処がリバランスの商いにとどまり、こう着の中では中小型株にシフトしやすいところだが、バイオ株の値崩れからマザーズ指数が3%を超える下落となっている。
マザーズ指数は結局のところ25日線を支持線としたもち合いレンジを突破できず、再び25日線を割り込んでしまっている。
ゴールデンウィークまで1カ月を切る中、物色対象はより絞られてくるだろう。
その中で、ビットコイン価格の上昇を受けて、ビットコイン関連株の一角が一斉に動意をみせている。短期筋の資金が中心とはいえ、明日以降も物色が続くかが注目されるところであろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(2日現在)
 
22055.58  ボリンジャー:+1σ(26週)
21927.28  200日移動平均線
21924.24  ボリンジャー:+2σ(13週)
21859.12  ボリンジャー:+2σ(25日)
21822.04  新値三本足陽転値
21643.62  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
21505.31  ★日経平均株価2日終値
 
21487.68  ボリンジャー:+1σ(13週)
21428.12  25日移動平均線
21385.98  均衡表基準線(日足)
21343.51  6日移動平均線
21328.11  均衡表転換線(日足)
21270.93  26週移動平均線
21268.98  均衡表基準線(週足)
21212.63  ボリンジャー:-1σ(25日)
21087.85  均衡表転換線(週足)
21087.18  均衡表雲上限(日足)
21051.12  13週移動平均線
20997.13  ボリンジャー:-2σ(25日)
20973.27  75日移動平均線
20781.63  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は前日に寄り引けほぼ同値で長い上ヒゲを持つ「卒塔婆」を示現したのに続いて、本日は陰線で上下ともにヒゲのない「陰の丸坊主」に近い形状で引け、翌4月3日の下落を警戒させる形状となった。
5日移動平均線は上向きを保ったものの、25日線は再び緩やかな下降に転じた。
ボリンジャーバンド(25日ベース)では、いったん+1σを超過した後に大引けでは中心線付近に押し戻され、こちらもローソク足と同様に上値の重さを印象付ける格好となった。
 
 
【信用規制・解除】銘柄
(2日大引け後 発表分)
 
■enish <3667>
東証と日証金が3日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施する。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。
 

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