26日の日経平均株価は取引終了にかけて軟化し、前日比668円14銭高の3万601円78銭と大幅に3日ぶり反落し、安値圏で取引を終えた。
アドバンテストが6.9%安、ディスコが5.4%安、東京エレクロトンが5.0%安、レーザーテック4.2%安と半導体株が大崩れ。ソフトバンクGも4.2%安と弱さが目立っており、主力グロース株がたたき売られた。不動産株も米金利上昇に売り反応を示しており、三井不動産、三菱地所、住友不動産が大幅安。横河ブリッジHDは上期の見通しを引き上げたものの好感されず、8%を超える下落となった。
東京証券取引所が引け後に発表した、10月第3週(16-20日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は766億円の売り越しで、3週ぶりに売り越し。個人投資家は3236億円の買い越しで、2週ぶりに買い越しとなった。
27日の日経平均株価は、軟調な展開が続きそう。
反転には米長期金利の低下が必須条件となるだろう。本日欧州ではECB理事会が開催される。米国では7-9月期GDP速報値や9月耐久財受注など注目度の高い指標の発表が予定されている。債券市場を刺激しそうな材料は多い。国内では決算発表が多くなることから、ここから先はきょうのようにグロースなら何でもかんでも売るような動きは出づらくなると考える。
日経平均株価は、24日に付けた取引時間中の安値(3万551円)や、4日の取引時間中の安値(3万487円)が意識されるとみられる。指数がさえない動きとなった場合には、23年4-9月決算の発表が本格化するなか、消去法的に好業績銘柄への個別株物色が中心になりそう。
市場では「来週30-31日には日銀の金融政策決定会合が、31日から11月1日にはFOMC(米連邦公開市場委員会)が開かれる予定で、手控えの理由に事欠かない」(中堅証券)との声も聞かれ、様子見姿勢が強まる場面もありそう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(26日現在)
32315.20 ボリンジャー:+1σ(25日)
32224.74 75日移動平均線
32060.99 均衡表転換線(週足)
32001.83 13週移動平均線
31907.84 26週移動平均線
31877.41 均衡表基準線(日足)
31700.91 25日移動平均線
31406.22 均衡表転換線(日足)
31352.35 均衡表基準線(週足)
31231.01 ボリンジャー:-1σ(13週)
31103.93 6日移動平均線
31086.62 ボリンジャー:-1σ(25日)
30812.38 ボリンジャー:-1σ(26週)
30601.78 ★日経平均株価26日終値
30526.88 新値三本足陰転値
30472.34 ボリンジャー:-2σ(25日)
30460.19 ボリンジャー:-2σ(13週)
30287.51 200日移動平均線
29858.05 ボリンジャー:-3σ(25日)
29716.92 ボリンジャー:-2σ(26週)
29689.36 ボリンジャー:-3σ(13週)
28621.45 ボリンジャー:-3σ(26週)
27713.10 均衡表雲上限(週足)
終値は5日移動平均線(本日31038.59円)や節目の31000円を下回って安値引け。ローソク足がマド空けを伴って4本連続陰線を描いたことと併せて、売り圧力の再燃を窺わせた。一目均衡表では転換線と基準線がともに下向きで大引けを迎え、三役逆転下の弱気形状が顕著になった。25日線との下方乖離率は3.47%と売られ過ぎラインの5%まで値幅を残しており、10月4日の直近安値30487.67円割れリスクへの警戒が必要となろう。
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