日経新聞株価の予想レンジは、3万2000円-3万2500円を想定。(12日終値3万2494円66銭)
日経平均株価は12日の上昇により、終値ベースで25日移動平均線(3万2303円)と75日線(3万2436円)を上抜いた。強い地合いのなか、投資家心理の好転が期待される。
ただ、週末要因から、手控えムードが広がりやすいなか、24年2月期第2四半期累計(23年3-8月)の決算発表を受け、好業績銘柄への個別株物色が中心になりそうだ。
今週に入って米国株以上の戻りを見せる意外高の展開となっている。先物中心の売買で下げも上げもまるで空中戦のような目まぐるしさだが、日経平均が半値戻りどころか2/3戻り(3万2585円)近くまで達したことで、今月安値が極めて強い底値となったことは確かだろう。戻りの遅れていたトピックスも半値戻りを超えており、市場に安心感が広がっている。
【好材料銘柄】
■キャスター <9331>
23年8月期の経常損益(非連結)は1800万円の黒字(前の期は1億6100万円の赤字)に浮上し、24年8月期の同利益は前期比5.6倍の1億0100万円に急拡大を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
■SHIFT <3697>
23年8月期の連結経常利益は前の期比59.0%増の120億円に拡大し、従来予想の95億円を上回って着地。24年8月期も前期比10.0%増の132億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。15期連続増収、7期連続増益になる。
■マニー <7730>
23年8月期の連結経常利益は前の期比6.0%増の79.9億円になり、従来予想の71億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。24年8月期も前期比3.2%増の82.5億円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる同時に、前期の年間配当を33円→35円(前の期は30円)に増額し、今期も前期比4円増の39円に増配する方針とした。
■USEN-NEXT HOLDINGS <9418>
23年8月期の連結経常利益は前の期比25.5%増の203億円になり、24年8月期も前期比14.3%増の233億円に伸びを見込み、7期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を21円→21.5円(前の期は15円)に増額し、今期も前期比3.5円増の25円に増配する方針とした。
■トランザクション <7818>
23年8月期の連結経常利益は前の期比44.9%増の47.8億円に拡大し、24年8月期も前期比11.3%増の53.2億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収、9期連続増益になる。同時に、今期の年間配当は前期比2円増の37円に増配する方針とした。
■ファーストリテイリング <9983>
23年8月期の連結最終利益は前の期比8.4%増の2962億円になり、従来予想の2600億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。24年8月期も前期比4.6%増の3100億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。4期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を530円→540円(前の期は1→3の株式分割前で620円)に増額し、今期は330円とし、前期の株式分割を考慮した実質配当は13.8%増配とする方針とした。
■ABEJA <5574>
23年8月期の経常損益(非連結)は3.7億円の黒字(前の期は1.8億円の赤字)に浮上し、24年8月期の同利益は前期比17.9%増の4.4億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
■プログリット <9560>
23年8月期の経常利益(非連結)は前の期比53.8%増の4億9200万円に拡大し、24年8月期も前期比24.0%増の6億1000万円に伸びを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。3期連続増収になる。
■暁飯島工業 <1997>
23年8月期の経常利益(非連結)は前の期比35.5%減の4.7億円に落ち込んだが、24年8月期は前期比38.3%増の6.5億円にV字回復する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を45円→55円(前の期は55円)に増額し、今期は前期の記念配当10円を落とし、普通配当50円にする方針とした。
■竹内製作所 <6432>
24年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比65.1%増の170億円に拡大し、従来予想の144億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の239億円→332億円(前期は213億円)に38.9%上方修正し、増益率が11.8%増→55.3%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
■農業総合研究所 <3541>
23年8月期の経常損益(非連結)は4600万円の黒字(前の期は1億1000万円の赤字)に浮上し、24年8月期の同利益は前期比63.0%増の7500万円に拡大する見通しとなった。同時に、従来未定としていた前期の期末一括配当を見送るとし、今期の年間配当は未定とした。直近3ヵ月の実績である6-8月期(4Q)の経常利益は前年同期比2.5倍の3200万円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の0.7%→1.8%に改善した。
■住江織物 <3501>
24年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常損益は6.3億円の黒字(前年同期は0.6億円の赤字)に浮上して着地した。併せて、6-11月期(上期)の同利益を従来予想の8億円→10億円(前年同期は1.4億円)に25.0%上方修正し、増益率が5.4倍→6.8倍に拡大する見通しとなった。なお、通期の同利益を従来予想の27億円(前期は15.7億円)を据え置いた。
【主な経済指標・スケジュール】
[国内]
13(金)
オプションSQ
9月マネーストック(8:50)
《決算発表》
ベイカレント、ローソン、良品計画、高島屋、マネフォワード、クリレスHD、ウエストHD、ドトル日レス、ニッケ、リテールPT、IDOM、JINSHD、TSIHD、パソナG、リンガハット、ベクトル、SFP、出前館、三栄建築、モリト、ベースフード、チヨダ、スタジオアリス、進和、DDグループ、北の達人、TWOSTONE、アイドマHD、バリュエンスH、オキサイド、サーバーワクス、ヨシムラフード、Jフロンティア、テラスカイ、MrMaxHD、ノダ、IGポート、RPA、アステナHD、ティアンドエス、ユーピーアール、シンメンテHD、ジェイドG、セラク、東名、串カツ田中、UUUM、Gunosy、プラズマ、ウォンテッドリ、メタリアル、ブロッコリー、AVANTIA、AFC-HD、ハブ、ラストワンマイル
[海外]
中国9月生産者物価指数(10:30)
中国9月消費者物価指数(10:30)
中国9月貿易収支
米10月ミシガン大学消費者信頼感指数(23:00)
《米決算発表》
JPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴ、ユナイテッドヘルス・グループ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
