軟調な展開か

 
8月31日の日経平均株価は、前日比285円88銭高の3万2619円34銭と大幅に4日続伸。終値ベースで3万2600円台となるのは、2日(3万2707円)以来、約1カ月ぶり。
きのうまでは後場に値を消す傾向があったが、きょうは大引け(3万2619円)が前引け(32517円)を上回った。きのうときょうは安値でも25日線(3万2260円、31日時点、以下同じ)を割り込んでおらず、この近辺での戻り売りをある程度こなした感がある。
 
東京証券取引所が引け後に発表した、8月第4週(21-25日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は2046億円の売り越しで、2週連続で売り越し。個人投資家は1160億円の売り越しで、2週ぶりに売り越しとなった。
 
 
9月1日の日経平均株価は、軟調な展開となりそう。
今週、週間ではここまで約995円上昇している。先週も金曜の大幅安があっても週間では上昇しており、2週連続の上昇はほぼ確実だ。
テクニカル面では13週線(3万2472円)が注目の水準。きょうの終値(3万2619円)時点では上回っているが、週末の時点で下回ってしまうと、強気に傾きかけた流れがニュートラルに引き戻される展開も想定される。下げても150円程度までにとどめられるかに注目したい。
 
米国では1日に、8月雇用統計や、8月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数の発表を控えることから、その内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がる場面もありそう。
前週(21-25日)も木曜日まで4連騰を演じたが、週末25日は現地24日の米国市場が堅調な労働需給を受け、金融引き締めへの警戒感が強まり反落した影響を受けたことから、今週も手じまい売りが優勢となる展開も想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
 
33709.38  ボリンジャー:+3σ(25日)
33604.27  ボリンジャー:+2σ(13週)
33226.32  ボリンジャー:+2σ(25日)
33038.51  ボリンジャー:+1σ(13週)
32747.91  ボリンジャー:+1σ(26週)
32743.26  ボリンジャー:+1σ(25日)
 
32619.34  ★日経平均株価31日終値
 
32600.88  均衡表雲上限(日足)
32519.03  均衡表転換線(週足)
32472.75  13週移動平均線
32382.01  均衡表基準線(日足)
32287.12  75日移動平均線
32260.20  25日移動平均線
32210.21  6日移動平均線
32051.31  均衡表転換線(日足)
31906.99  ボリンジャー:-1σ(13週)
31777.14  ボリンジャー:-1σ(25日)
31626.00   新値三本足陰転値
 
 
昨日終値で突破したばかりの25日移動平均線を下回ることなく推移し、ローソク足は下ヒゲが1.77円と短い陽線を描いて買い意欲の強さを窺わせた。日経平均の一目均衡表では転換線の上向きキープとともに終値が雲上限を突破。TOPIXでは転換線の基準線越えで三役好転が完成し、地合いの改善がさらに進んだ。
 

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