軟調な展開か

10日の日経平均株価は、週末要因や連騰の反動で軟調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万78000円-2万8150円を想定する。
NYダウ平均は638ドル安の32272ドルと値幅を伴った下げとなった。ECBが定例理事会で量的緩和を7月で終了し、同月から利上げを行うと表明。これを受けて欧州株が全面安となった。米国も5月消費者物価指数(CPI)の発表を前に金融引き締めへの警戒が一段と強まり、全面安の展開。3指数とも終盤にかけて大きく値を崩した。

日経平均株価は手がかりに乏しいなか9日まで5連騰となっている。200日移動平均線超えや、心理的なフシ目の2万8000円の回復で投資家心理が良化しているとみられるが、終値ベースで2日から9日までで830円強(約3.04%)上昇していることや週末要因から、積極的な売買は控えられそう。
欧米で長期金利が大きく上昇した場合には、CPI発表を前にしてはリスク回避の売りも出やすくなる。メジャーSQ日でもあり、値動きは荒くなるかもしれない。
 
6月に入って日本株優位論が広がっているが、メジャーSQ算出を前に、2万8000円大台ラインに積み上がるコールの売りを焼き尽くす狙いも垣間見える。ファンダメンタルズ面で日本株を一貫して買い進む根拠は今のところ希薄である。
米国株が上昇するなど追い風が吹いた場合には、次の節目の2万8500円に乗せる展開も期待できるだろう。

【好材料銘柄】

■ナ・デックス <7435>
22年4月期の連結経常利益は前の期比60.3%増の14億円に拡大し、従来予想の9.9億円を上回って着地。23年4月期も前期比14.9%増の16.1億円に伸びる見通しとなった。同時に、前期の年間配当を21円→33円(前の期は19円)に増額し、今期も前期比2円増の35円に増配する方針とした。
 
■積水ハウス <1928>
23年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比54.8%増の861億円に拡大し、通期計画の2340億円に対する進捗率は36.8%に達し、5年平均の20.0%も上回った。
 
■ミロク <7983>
22年10月期第2四半期累計(21年11月-22年4月)の連結経常利益は前年同期比55.6%増の5.6億円に拡大し、従来予想の3.7億円を上回って着地。通期計画の8.2億円に対する進捗率は68.9%に達し、さらに5年平均の63.1%も上回った。
 
■東京楽天地 <8842>
23年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比78.0%増の2.8億円に拡大し、2-7月期(上期)計画の5億円に対する進捗率は56.6%に達し、5年平均の50.7%も上回った。
 
■スバル興業 <9632>
23年1月期第1四半期(2-4月)の連結経常利益は前年同期比23.5%増の20.1億円に伸び、通期計画の40.9億円に対する進捗率は49.2%に達し、5年平均の42.3%も上回った

【主な経済指標・スケジュール】

【国内】

外国人観光客の受け入れ再開
メジャーSQ
5月企業物価指数(8:50)

《決算発表》
三井ハイテ、クミアイ化、ラクスル、シーアールイー、シーイーシー、ポールHD、丸善CHI、テンポスHD、ラクーンHD、オハラ、ソフトウェアサー、巴工業、稲葉製作、鳥貴族HD、フリービット、サムコ、ネオジャパン、アスカネット、gumi、エイチーム、ダイオーズ、HEROZ、神島化、トーホー、ケア21、エッジテクノ

【海外】

中国5月生産者物価指数(10:30)
中国5月消費者物価指数(10:30)
米5月消費者物価指数(21:30)
米5月財政収支(6/11 3:00)

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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