9日の日経平均株価は続落後、落ち着きどころを探る展開か。
日経平均株価予想レンジは、2万7600円-2万7900円。
米国株は下落。NYダウ平均は259ドル安の34421ドルで取引を終えた。世界各地でコロナ感染拡大が続く中、景気回復期待が大きく後退。国内に買い材料が乏しい中、頼みの綱の米国株が大きく崩れており、本日は厳しい展開が想定される。円高進行も日本株にはネガティブ。ETFの分配金捻出に伴う需給悪化への懸念も意識される中、買いは手控えられ、売りは急がれるだろう。
現地8日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所清算値比405円安の2万7745円だった。朝方は、株価指数先物を中心に同清算値にサヤ寄せする動きとなろう。きのう8日の低調な地合いもあり、手控えムードが広がるとみられ、さえない動きが続きそう。5月安値の2万7385円辺りまでの下げも意識しておく局面だろう。
また、7月限株価指数先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたることから、市場推定値が意識される場面もありそう。
為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(8日は109円78-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=130円前後(同129円76-80銭)で推移する。
【好材料銘柄】
■日本フイルコン <5942>
今期経常を58%上方修正。
■メタップス <6172>
8日の日本経済新聞電子版で報じられた持ち分法適用関連会社pringの米グーグルへの株式譲渡について、中期経営計画の実現に向けた事業ポートフォリオの見直しを進めているが、現時点において開示すべき決定した事実はないとコメント。
■ツインバード工業 <6897>
非開示だった今期経常は38%増益へ。
■中本パックス <7811>
3-5月期(1Q)経常は2.3倍増益で着地。
■USEN-NEXT HOLDINGS <9418>
3-5月期(3Q)経常は89%増益、今期配当を4円増額修正。また、東証が9日付で貸借銘柄に選定。
■オオバ <9765>
今期経常は5%増益、5円増配へ。
■KG情報 <2408>
今期経常を赤字縮小に上方修正。
■ローソン <2651>
3-5月期(1Q)経常は8.6倍増益で着地。
■SHIFT <3697>
9-5月期(3Q累計)経常が81%増益で着地・3-5月期も2.6倍増益。また、ローカライズやゲーム開発を展開するDICOの株式を取得し子会社化する。
■マークラインズ <3901>
6月「情報プラットフォーム」契約企業数は前月比55社増。
■電通グループ <4324>
三井住友フィナンシャルグループ <8316> と合弁会社SMBCデジタルマーケティングを設立。金融ビッグデータを活用した広告・マーケティングサービス事業を展開する。
■エーアイ <4388>
個人利用者向けソフト「A.I.VOICE」の法人ライセンスを提供開始。
■久光製薬 <4530>
3-5月期(1Q)経常は6.8倍増益で着地。
■ミクロン精密 <6159>
9-5月期(3Q累計)経常は34%増益・通期計画を超過。
■竹内製作所 <6432>
3-5月期(1Q)経常は48%増益で着地。
【主な経済指標・スケジュール】
9(金)
【国内】
6月マネーストック(8:50)
オプションSQ
《決算発表》
安川電、ビックカメラ、OSG、ライフコーポ、吉野家HD、技研製、プレナス、ニッケ、カーブスHD、ワキタ、マルゼン、トランザクショ、チヨダ、カネ美食品、北興化、キャリアリンク、アステナHD、カンセキ、ヤマザワ、プラズマ、Fブラザース、ブロッコリー、エスクローAJ、ナルミヤ、ファーストコポ、jGroup、メディ工房
【海外】
中国6月生産者物価指数(10:30)
中国6月消費者物価指数(10:30)
G20財務相・中央銀行総裁会議(イタリア、~7/10)
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
