日経平均は日中130円程度の値幅での推移となり、下落ながらも日中の高値で取引を終えており、底堅さは意識されるところ。
ただし、心理的な節目である2万1000円を約2カ月ぶりに終値で下回ったことから、センチメントはやや悪化傾向であろう。また、物色をみても方向性はなく、リバランスの動きが中心であった。
そのため、ゴールデンウィーク明け後から売り込まれているハイテクセクターなどへは、先行き不透明ながらも、いったんは買い戻しを意識した短期的な値幅取り狙いの売買が意識されやすい。また、個人は直近IPOや値動きの軽い材料株物色などに資金が向かいやすいだろう。本日は中国が米国への対抗措置としてレアアースの輸出制限を検討していることを受けて、レアアース関連が物色されていた。米中関係が泥沼化する中、レアアース関連はしばらく材料視されそうである。
あす(31日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦が長期化することへの警戒感に、週末に伴う持ち高調整の動きも想定されることから引き続き買い気は薄く、日経平均株価は軟調な推移が想定される。
あす10時には中国の5月製造業PMIが発表予定。足元で米中関係の悪化が警戒されているだけに、今回の内容は特に注目される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(30日現在)
21793.41 均衡表雲上限(日足)
21785.83 200日移動平均線
21557.19 均衡表転換線(週足)
21557.19 均衡表基準線(日足)
21523.31 25日移動平均線
21515.72 13週移動平均線
21464.26 75日移動平均線
21330.25 均衡表雲下限(日足)
21157.65 26週移動平均線
21119.68 均衡表転換線(日足)
21109.50 6日移動平均線
21106.24 ボリンジャー:-1σ(13週)
21067.23 新値三本足陽転値
21049.41 ボリンジャー:-1σ(25日)
20942.53 ★日経平均株価30日終値
20823.69 均衡表基準線(週足)
20696.77 ボリンジャー:-2σ(13週)
20575.50 ボリンジャー:-2σ(25日)
20466.92 ボリンジャー:-1σ(26週)
20287.29 ボリンジャー:-3σ(13週)
20101.60 ボリンジャー:-3σ(25日)
19776.20 ボリンジャー:-2σ(26週)
19085.48 ボリンジャー:-3σ(26週)
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