22日の日経平均株価は、前日比310円26銭安の3万3264円88銭と3日ぶりに大幅反落した。後場に入り株価指数先物にややまとまった売りが出たことをきっかけに、下げ幅を拡大。弱含みで推移するなか、安値圏で取引を終えた。
きょうはANYCOLORなども大幅安となったが、個人投資家人気の高い銘柄が崩れてしまうと、ゆくゆくは大型株にもネガティブな影響が広がる懸念があるだろう。
まずは、21日の米国市場で強めに売られたテスラ、AMD、インテルなどがきょう反転してくるかどうかが大きく注目される。反転したとしてもグロース株は買いづらいが、米国株が落ち着いていれば、きょうのように非グロース株には買いが入ると期待できる。反転できなかった場合には、いったん物色は保守的に傾くことになるだろう。
東京証券取引所が引け後に発表した、6月第2週(12-16日)の投資部門別の売買状況(現物株)によると、金額ベースで海外投資家は6414億円の買い越しで、12週連続で買い越し。個人投資家は5777億円の売り越しで、2週連続での越しとなった。
23日の日経平均株価は、軟調な展開か。日経平均株価は、海外投資家による買いを支えに上昇相場を展開するが、手がかり材料に乏しいなか、足元では上値の重い動きが続き、週末要因も重なることから、模様眺めムードが広がることが見込まれる。
また、月末にかけては、リバランス(銘柄入れ替え)に伴う売買が予想されることから、警戒する向きもあり、手控えにつながりそうだ。市場では「先行きの業績が見通すことができるまで、上値の重い展開が想定される」との慎重な声も聞かれた。一方、日経平均株価は6月7-8日以来、連敗していないことから、反発する動きも期待される。
目先的には米株市場でナスダック指数の上値が重くなり、グロース系銘柄に逆風が意識されやすくなったことで、バリュー株への資金還流を誘導する可能性がある。相場の流れに機敏に対応するのであれば、ここは低PBR銘柄の宝庫である自動車部品株などに目を向けるのも一法だろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
36051.15 ボリンジャー:+3σ(13週)
35230.35 ボリンジャー:+3σ(25日)
35003.84 ボリンジャー:+3σ(26週)
34175.77 ボリンジャー:+2σ(25日)
34098.34 ボリンジャー:+2σ(13週)
33465.15 6日移動平均線
33264.88 ★日経平均株価22日終値
33121.19 ボリンジャー:+1σ(25日)
33026.72 均衡表転換線(日足)
32894.44 ボリンジャー:+2σ(26週)
32506.78 新値三本足陰転値
32145.53 ボリンジャー:+1σ(13週)
32077.40 均衡表基準線(日足)
32066.61 25日移動平均線
31012.03 ボリンジャー:-1σ(25日)
31007.28 均衡表転換線(週足)
30785.05 ボリンジャー:+1σ(26週)
30192.72 13週移動平均線
29957.45 ボリンジャー:-2σ(25日)
29717.39 均衡表基準線(週足)
29569.83 75日移動平均線
29465.81 均衡表雲上限(日足)
下降を開始した5日移動平均線を終値が下回り、スピード調整圧力の増大を窺わせた。しかし、三役好転下の強気形状にある一目均衡表は転換線と基準線がともに上向きをキープし、株価下方を走る25日線の上向きと併せて上昇トレンド延長を示唆している。NT倍率は前日比0.14pt低下の14.48と大幅に低下しており、本日の下落は大勢強気相場中の対TOPIXでの日経平均の割高調整と位置付けられよう。
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