18日午前の日経平均株価は小幅に反落し、前日比86円15銭安の2万3979円97銭で前場を終えた。
前日のNYダウなど主要株指数が揃って最高値を更新したものの、高値警戒感から上げ幅が限定的であったことで、ここ日経平均が急ピッチの上昇を続けていた東京株式市場でも利益確定売り圧力が意識された。
目立った悪材料もないので売り込まれないが、新たな買い材料もない小康状態で、小型株や不祥事銘柄で個人投資家の一部によるマネーゲーム感覚の取引がみられたが、クリスマス休暇に入った海外投資家は多く、全体は動意の乏しい展開だった。
市場関係者からは「(個人投資家は)投資余力があるため、報道や決算など個別材料のある銘柄には資金が集まりやすい」との指摘が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は下落した。東証1部の売買代金は概算で9843億円、売買高は6億1012万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1590、値上がりは470、変わらずは94だった。
業種別株価指数(33業種)は、海運業、その他製品、不動産業の下落が目立ち、上昇は証券・商品先物取引業、鉱業、情報・通信業など。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)、オリンパスやテルモも高い。「海外の火力発電所建設を巡る損失負担で三菱重と和解する」と伝わった日立製作所は上昇、年初来高値を更新した。JTもしっかり。CDSが値上がり率トップに買われ、アスクルも値を飛ばした。
半面、ファストリが安い。ファナックやダイキンが売られ、任天堂が安く、東京エレクトロンやアドテストなども安い。プレサンスコーポレーションが急落、レオパレス21も安い。
東証2部株価指数は前日比16.88ポイント高の7249.58ポイントと反発した。
出来高8629万株。値上がり銘柄数は165、値下がり銘柄数は234となった。
個別では、上村工業、東邦金属が一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、高田工業所、北海道コカ・コーラボトリング、ダイナックホールディングス、パシフィックネットなど23銘柄は年初来高値を更新。ダイトーケミックス、アルメディオ、ダイコー通産、アオイ電子、オーナンバが買われた。
一方、東京會舘、ロイヤルホテルが年初来安値を更新。不二サッシ、大同信号、技研ホールディングス、サイバーステップ、中央自動車工業が売られた。
