軒並み円高での推移、北朝鮮リスクが背景か。

[概況]

5日午後の外国為替市場は、円が買われる展開となっている。米ドル円はじりじりと水準を下げ一時109.195円まで、他方、ユーロ円は米ドル円と同様の値動きとなり一時129.885円まで、それぞれ本営業日の安値を更新している。

この値動きについて一部の市場関係者からは、北朝鮮が水爆実験に成功したことや北朝鮮の建国記念日が近づいていることから、リスク回避姿勢が優勢になっており、このことが円を買う材料となったようだ。

この後の時間では、ブレイナード米FRB理事とカシュカリ・米ミネアポリス連銀総裁の講演が予定されている。
米雇用統計やインフレなどの経済指標への認識や今後の見通しのほか、ハリケーン・ハービーによる経済成長への影響や、地政学リスクまで話題は広範にわたる発言内容に注目が集まりそうか。両名はともにハト派とみられており、ある程度は織り込まれていると考えられる。

仮に、資産縮小についての言及がなされれば米ドル買いに繋がる可能性がありそうか。再来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることから、今週はブラックアウト期間前の発言予定が相次ぐ予定となっている。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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