質問

 「質問」
 
週末のセミナーでの事前質問のいくつか。
●どのようにして上昇しそうな銘柄を探し利益を上がれば良いのか具体的に教えて。
●株で以前失敗。怖くて手が出せない。でも今は投資したいマインド。どう考えて投資する?
●NISA5年目には初年度に仕込まれた株の売りがありそうだが、影響は?
 
言葉は違っていても、本質は「株を買いたいので背中を押して欲しい」。
そして二つ目は「失敗した時の言い訳が欲しい」。
これに尽きるような気がする。
結局底流にあるのは他力本願。
いつの時代も本質というのは変わらないものなのだろう。
 
株価は投資家が決めるというのが投資の大原則。
一部のファンドや機関投資家が株価を決めるわけではない。
株価はマスコミがあまり気にしない大衆投資家の総意思の方向に実は向かうもの。
これに棹さす声はいずれ間違うことになるに違いない。
株価は神聖なもの、株価は敬うもの。
決して一部のものの占有物ではない。
「フェアバリュー・フェアプライス」。
そして市場は謙虚に恥ずかしげに推移する。
これは永遠の正義である。
 
「人間というのは困難は共にできる。しかし富貴は共にできない」。
「負けて退く人をよわしと思うなよ。知恵の力の強きゆえなり」。
「天賦のかんによって、そ の場その場で絵をかいてゆけばよい」。
幕末の志士・高杉晋作の名言も結構相場の役に立とうか。
 
一方で市場に生息している市場関係者の習性。

●相場観の間違いを反省し謝ることは滅多にない。
●自分の相場観を批判されることを以上に懼れる。
●「赤信号みんなで渡れば怖くない」的分析が多い。
●節操がなく、株もFXもコモデティも同じ切り口で分析する。
●その時々に人気の高い市場にカメレオンのように棲息する技術に長けている。
●裁定取引や投信運用などしたこともないのにまるで専門家のように流暢に彼らの行動を解説できる。
●カタカナで話すことに無上の快楽を覚えている。
●金商法など開いたこともなさそうなのに「コンプラが」と頻繁に言う。
●先生と呼ばないと機嫌が悪い。
●総論的には幅広いが各論的になると急に寡黙になる。
●誰でも知っているような企業しかコメントしない。
●追証の計算ができない、寄りの板が読めない。
●外資系証券の売買はすべて外国人投資家の売買と誤解している。
●株価が下げている時は相場から目を背ける。
●巨額の資金を持って相場動向を左右している意図的な投資家が存在するという被害妄想に取りつかれている。
●時間と労力をかけて成長株を見つけるなんて努力は決してしない。
●新しい斬新な切り口を見つけるなんで努力は決してしない。
●来週までの景気指標スケジュールについては異様に詳しい。
●ものごとを大袈裟に表現する癖がある。
●同じ分析を何度も繰り返しても恥ずかしくない。
 
TOPIXスモールは7月24日に新高値を更新。
ITバブル時を上まわり1994年6月以来23年ぶりの水準。
直近の保土谷の上昇は約40%。
ETF買いなどの変化を指摘する声も聞こえる。
 
【日経平均の月別騰落率の一覧】
      1949年以降       2009年以降
1月  2.3%高(1位)  1.9%安(11位)
2月  0.9%高(6位)  1.1%高(6位)
3月  1.0%高(5位)  2.8%高(2位)
4月  1.5%高(2位)  1.6%高(4位)
5月  0.2%高(10位)  0.3%安(8位)
6月  0.7%高(7位)  0.1%高(7位)
7月  0.2%高(9位)  1.4%高(5位)
8月  0.6%高(8位)  2.9%安(12位)
9月  0.7%安(12位)  1.3%安(10位)
10月  0.1%高(11位)  0.7%安(9位)
11月  1.0%高(4位)  2.7%高(3位)
12月  1.3%高(3位)  3.9%高(1位)

(櫻井)

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