13日の日経平均が大幅反落。終値は前日比459円安の2万1810円で今月1日以来の安値となった。
取引時間中は2万1484円(785円安)まで売り込まれるなど米ハイテク株安に敏感に反応してしまった。後場は日銀によるETF買い入れ期待や中国株の上昇で下げ幅を縮小させたが、市場にはなおハイボラティリティ(高変動率)の影響が残っており不安定な動きが続きそうだ。
明日(14日)の東京株式市場は、きょう大幅反落したことの後遺症が想定されるため、買い手控え状態で日経平均株価は下値模索の推移となりそうだ。
国内では寄り前に7-9月期のGDP、11時には10月小売売上高など中国の指標が多く出てくる。不安定な地合いが続いているだけに、通常よりも指標に対する反応が大きくなるかもしれない。
景気減速が意識されている現状では、下振れをより警戒すべき。指数は後場に戻した分、引け味は悪くないが、下向きの25日線に戻りを抑えられた格好となっており、チャート形状は悪化した。
10/26の安値2万0971円を割り込むことなく反転できるかが目先の注目点となる。2万2000円回復に時間がかかるようだと、2万0000円あたりまで深押しする展開も十分想定される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
23149.70 均衡表雲下限(日足)
22719.85 13週移動平均線
22712.97 ボリンジャー:+1σ(25日)
22710.00 均衡表転換線(週足)
22710.00 均衡表基準線(週足)
22668.30 75日移動平均線
22586.06 26週移動平均線
22354.29 200日移動平均線
22280.66 均衡表基準線(日足)
22175.19 6日移動平均線
22168.90 25日移動平均線
22034.04 均衡表転換線(日足)
21969.96 ボリンジャー:-1σ(26週)
21968.68 均衡表雲上限(週足)
21914.68 ボリンジャー:-1σ(13週)
21810.52 ★日経平均株価13日終値
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21624.83 ボリンジャー:-1σ(25日)
21353.86 ボリンジャー:-2σ(26週)
21149.80 新値三本足陰転値
21109.50 ボリンジャー:-2σ(13週)
21080.77 ボリンジャー:-2σ(25日)
20737.76 ボリンジャー:-3σ(26週)
20536.70 ボリンジャー:-3σ(25日)
20304.32 ボリンジャー:-3σ(13週)
ローソク足は窓を空けて下げ、長い下ヒゲを伴う陰線を引いた。昨日は5日線が25日線を上回ったものの、本日は大幅下落による調整の流れから再び5日線が25日線を下回る短期デッドクロス示現が目前に迫る格好となった。
また、ボリンジャーバンドでは、日々線が一時-1σを下回り、終値は中心線を割り込んだ。8日からの調整トレンドが継続しており、-2σ側への下落圧力も意識される。
一目均衡表では、上向きだった転換線が下降に転じ、基準線も下向きのままであることから、売り手優位の形勢が続くのでは。
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