週明けの日経平均株価は4日続落。終値は前週末比139円安の2万1042円で、昨年10月12日以来、4カ月半ぶりの安値となった。
取引時間中は2万1000円台を下回る場面も。下げの主因は米貿易摩擦懸念と日銀総裁の出口戦略発言による円高進行を嫌気してリスクオフの流れが続いた。
明日(6日)の東京株式市場は、日経平均株価が昨年9月以来約半年ぶりに、中期的な株価トレンドを示すとされる200日移動平均線(2万1185円19銭)を下回ったことで、投資家心理が後退し、一段と買い手控え姿勢が強まりそうだ。
市場では、「とりあえず、52週線(2万851円)や2万500円が意識される」との声が聞かれた。
トランプ米大統領の新関税措置が引き続き市場の混乱要因になることが警戒されるなか、米国市場の落ち着きを見極めたいところである。
株安や円高・ドル安を加速させている。これ以上円高が進行すると、輸出関連企業の19年3月期の業績見通しを根底から見直す必要に迫られ、株価の下値メドに不透明感が増すことになる」としている。
VIXショックへの再燃なども意識されやすいほか、週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)も控えている。短期筋の売り仕掛けの動きには注意しておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
22072.39 25日移動平均線
21783.24 均衡表基準線(週足)
21759.99 6日移動平均線
21719.66 均衡表転換線(日足)
21592.57 ボリンジャー:-1σ(13週)
21324.82 ボリンジャー:-1σ(25日)
21185.19 200日移動平均線
21042.09 ★日経平均株価5日終値
21016.22 ボリンジャー:-1σ(26週)
20606.43 ボリンジャー:-2σ(13週)
20577.24 ボリンジャー:-2σ(25日)
19909.53 ボリンジャー:-2σ(26週)
19829.67 ボリンジャー:-3σ(25日)
19620.30 ボリンジャー:-3σ(13週)
19489.68 均衡表雲上限(週足)
ダブル・ボトム形成への期待や200日線、52週線でのボトム形成が意識されるだろう。ただし、いったん25日線までのリバウンドをみせていたこともあり、そこから急速な下げによって需給懸念が重しになる。ボリンジャーバンドでは-1σと-2σとのレンジに移行するなか、-2σへの意識が強そうであり、2万0500-2万0600円処が目先のターゲットに。
週足のボリンジャーバンドでは-1σを下回ってきており、-2σが意識されるようだと、2万0000円割れを意識し出すだろう。
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