【寄り付き概況】
16日の日経平均株価は、前日比381円34銭高の2万1912円29銭と4日ぶりに大幅反発してスタート。きのう15日に急落した反動や、現地15日の米国株式が急落後、一転して上昇に転じた動きなどから、買いが先行したようだ。
日経平均はここ急速に下値模索の動きを強いられていたが、前日のNYダウやナスダック総合指数など主要株指数が続伸したことを受け、きょうは半導体関連など主力セクターをはじめ広範囲に買い戻しが優勢となっている。
米株市場ではFRBが個別企業の社債の購入を開始することを発表し、リスクオフの流れを断ち切った。
国内ではきょう取引時間中に日銀金融政策決定会合の結果発表とその後に黒田日銀総裁の記者会見が予定されるが、金融政策は現状維持が予想され全体株価に与える影響は限定的とみられる。アジア株市場や為替動向、米株価指数先物の動きなどを横目に不安定な動きとなることも想定され、日経平均がフシ目の2万2000円ラインで戻り売りをこなし切れるかどうかが、きょうの相場のカギを握ることになりそうだ。
個別では、トヨタ、ソフトバンクが買い気配から始まり、ソニーも4日ぶりに急反発して始まった。また、東エレク、アドバンテス、信越化、村田製、京セラ、TDK、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機も値を上げている。このほか、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株や野村、大和証G、東京海上、第一生命も堅調で、ファーストリテ、任天堂も反発している。
半面、ヤクルト、ベネッセHD、石川製が売られ、中部電、東京ガス、大阪ガスの電力・ガス株の一角が軟調。また、ケーズHD、ローソン、Hameeが値を消し、クスリのアオキ、コスモス薬品、サンドラッグも下落している。
テクニカル的には日清食(2897)、Hamee(3134)、JMHD(3539)、イーブック(3658)、コジマ(7513)が動兆。
人気は古河池(6937)、新光電工(6967)、アスカネット(2438)、メデョオシノバ(4875)、ビリング(3623)、石川製(6208)、TOW(4767)、Macbee(7095)、エイチーム(3662)、ネオジャパン(3921)、すらら(3998)、ベース(4481)、HENNGE(475)、ニイタカ(4465)。
