5日の日経平均株価は買い優勢の展開となり、続伸が予想される。
日経平均株価の予想レンジは、2万1000円-2万1500円。
4日のNYダウ工業株30種平均は前日比1173ドル(4.5%)高の2万7090ドルで取引を終えた。米大統領選の民主党候補争いで、中道派のバイデン前副大統領が躍進した。左派のサンダース上院議員が訴える大企業への規制強化で業績が悪化するリスクが後退したとの受け止めが広がった。これを受けて東京株式市場でもリスクをとる動きが強まりそうだ。
ただ、足元で変動が大きく推移する相場自体が投資家の慎重姿勢を強めており、新型コロナウイルスの感染拡大が世界景気に悪影響をもたらすとの警戒も残ったままだ。2万1500円近辺では戻り待ちの売り圧力が強まることも想定され、上値は抑えられそうだ。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比260円高の2万1390円だった。日経平均はこの水準が意識され、買いが先行する公算が大きい。
新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒も根強い。特に日本に関しては、2020年東京五輪が予定通り開催できるかに投資家の関心が集まっている。
新型コロナ問題が一段と深刻化した場合、開催の不透明感が高まることには変わりがなさそうだ。2021年3月期の日本企業の業績悪化につながる可能性があるだけに、投資家の悲観が後退するには時間がかかるとみられている。
日程面では、2月の輸入車販売、2月の車名別新車販売など。海外では1月の米製造業受注、1月の豪貿易収支など。また、臨時OPEC総会が行われる。
【好材料銘柄】
■ティーライフ <3172>
上期経常が54%増益で着地・11-1月期も3.1倍増益。
■オプティム <3694>
3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。
■グリー <3632>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.2%にあたる500万株(金額で25億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月5日から9月23日まで。
■スリー・ディー・マトリックス <7777>
新規自己組織化ペプチド配列の組織閉塞剤としての特許が米国で成立。
■サニーサイドアップグループ <2180>
Gunosy <6047> との合弁会社が新型コロナウイルスの影響で中止になったイベントを記者・観客ゼロで行う動画配信サービス「グッテレLive」を提供開始。
■フーバーブレイン<3927>
エルテス <3967> [東証M]とテレワークを推進する製品・サービスの開発で業務提携。
■武田薬品工業 <4502>
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬として血漿分画製剤の開発を開始。
■島津製作所 <7701>
「新型コロナウイルス遺伝子検出試薬キット」の開発に着手と正式発表。
■三井物産 <8031>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.8%にあたる3000万株(金額で500億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月9日から6月23日まで。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
5(木)
30年国債入札
《決算発表》
積水ハウス、日ハウスHD、ラクーンHD、アルチザ、トップカルチャ
【海外】
米1月製造業受注(3/6 0:00)
OPEC臨時総会
《米決算発表》
コストコ・ホールセール
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
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