【寄り付き概況】
23日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前日比207円34銭高の2万9381円49銭。
前日の米国株市場でNYダウが3日ぶりに反発に転じたことから、足もとの投資家心理が改善している。日経平均は前日までの2営業日合計で1000円以上水準を切り下げており、目先値ごろ感からの押し目買いや買い戻しが入りやすい状況にあったが、米株高を手掛かりに広範囲に買いが先行している。
米10年債利回りが1.7%台を下回るなど金利上昇懸念がひとまず後退した。これを背景にナスダック総合指数の上昇率が相対的に大きかったことで、東京市場でもこの地合いが波及しそうだ。ただ、現状は自律反発の域を出ず、機関投資家の決算対策売りなどで買い一巡後は上げ足が鈍る可能性もあるだろう。
個別では、ソフトバンクG、任天堂、東エレク、キーエンス、ソニー、日本電産、レーザーテック、エムスリー、信越化、アドバンテスト、ルネサスなどが上昇している。
一方、三菱UFJ、東京海上、ダイキン、ANA、資生堂<4911>、デンソー、日本製鉄、JR東、商船三井などが下落している。
