【寄り付き概況】
週明け3日の日経平均株価は反発して始まった。始値は前週末比237円58銭高の2万1947円58銭だった。
前週末の米国株市場でNYダウはじめ主要株指数がいずれも上値指向となったことで、前週末まで6日連続安で合計1000円以上の下落をみせていた日経平均株価も自律反発局面に入っている。
米国ではアップルが10%を超える大幅高となり全体相場を押し上げており、この流れを受けて東京株式市場でも電子部品や半導体などなどハイテクセクターに買いが向かいやすい。
また、外国為替市場で1ドル=105円台後半までドル高・円安に振れていることもリスクオフの巻き戻しを助長しそうだ。
ただ、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、これによる経済活動への影響や、本格化する企業の決算発表を見極めたいとの思惑は引き続き上値を重くする。米中摩擦への懸念も拭えないなか、買い一巡後の動きが注目される。
個別では、トヨタ、ソニー、ソフトバンクG、東エレク、アドバンテス、TDK、京セラ、日本電産、ファナックも値を上げている。また、三菱UFJ、三井住友、みずほFGのメガバンク株や野村、大和証G、東京海上、第一生命も堅調。このほか、日本製鉄、JFE、クボタ、日立建機や、JAL、ANAの空運株がしっかりで、ファーストリテは3営業日ぶりに反発している。
半面、7&iHDが大幅に続落し、eBASE、MonotaRO、明治電機が値を消している。また、NECが売り気配を切り下げ、コマツは5営業続落している。このほか、任天堂、キーエンス、ケネディクスが軟調に推移している。
