9日の日経平均は7日ぶりに反落。終値は前日比87円安の2万3091円だった。
前日の米国株は上昇したが、円相場が1ドル=107円台まで急伸したことが響き手じまい売りが優勢となった。直近6日間でおよそ1300円も上げていた過熱感も意識されたようだ。一方、これまで買いそびれていた投資家の買いが入り下値は限定的。需給相場はまだ続きそうである。
明日はイベントを前に買いは手控えられるだろう。外部要因の後押しがなければ、目先の利益を確定したい売りが強めに出てくるかもしれない。しかし、多少崩れたとしても、中期の観点では過熱感を冷ます効果が期待でき、日本株の戻り基調には変化なしと考える。5日線(2万2888円、9日時点)を明確に割り込んだ場合は下に値幅が出る展開も想定されるため、同水準がサポートになるかという点には注意を払っておきたい。
■テクニカル・ポイント(9日現在)
25959.11 ボリンジャー:+2σ(26週)
25259.91 ボリンジャー:+3σ(13週)
24534.31 ボリンジャー:+3σ(25日)
23689.90 ボリンジャー:+1σ(26週)
23518.84 ボリンジャー:+2σ(13週)
23404.33 ボリンジャー:+2σ(25日)
23091.03 ★日経平均株価9日終値
22794.66 6日移動平均線
22687.72 均衡表雲上限(週足)
22613.76 新値三本足陰転値
22383.18 均衡表転換線(日足)
22274.34 ボリンジャー:+1σ(25日)
21777.76 ボリンジャー:+1σ(13週)
21718.90 200日移動平均線
21519.85 均衡表雲下限(週足)
21420.70 26週移動平均線
ローソク足は陰線を引いたが、上ヒゲがコロナ暴落後の最高値に伸びる一方、下ヒゲは5日線上をキープ。5日線や25日線に加え、一目均衡表の転換線も上向きで引けたため、本日の下落は上値トレンド中の小休止場面と位置付けられよう。
一方、東証1部の騰落レシオ(25日ベース)が134.64%(昨日141.20%)、RSI(14日ベース)が89.81%(昨日93.10%)にそれぞれ低下したが、依然として短期的な買われ過ぎ状態を示唆。ボリンジャーバンド(25日ベース)で終値が+2σを下回ったこともあり、今後はもみ合い相場で日柄調整をしながら過熱感を解消する展開となる可能性も出てきた。
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