買いが先行か

11日の日経平均株価は米国株高を好感して買いが優勢の展開を予想する。
続伸後、日経平均株価はフシ目の2万円を試す場面もありそう。
日経平均株価の予想レンジは19750円-20500円。
 
前日のNYダウ工業株30種平均は大幅反発し、前日比1167ドル高の2万5018ドルで取引を終えた。トランプ米大統領は9日夕、給与減税などの経済対策を検討すると表明。10日夕にも包括的な経済支援策を発表すると伝わり、市場の期待感が高まった。
株安の一因となった原油安にも一服感が出ている
 
きのう10日に下げ渋る動きを見せていたことや、現地10日の米国株式が大幅な上昇となったこともあり、買い優勢のスタートが期待される。
為替相場は、ドル・円が1ドル=105円台の前半(10日終値は103円84-86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=118円台の後半(同118円18-22銭)と円安方向にある。円相場の落ち着きもあり、輸出関連銘柄に見直しの動きが進むことも想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比165円高の1万9975円だった。
 
一方で、新型コロナの世界的な感染拡大は止まっていない。市場からは「感染者数の減少など、企業業績が回復に向かうと期待できる明確な材料が出てこなければ上値は追えない」との声は多い。
 
日程面では、国内はコンピューターマネージメント(4491)がジャスダック市場に上場する。2011年に発生した東日本大震災から9年を迎えるほか、海外では2月の米消費者物価指数(CPI)、2月の米財政収支、米エネルギー省の石油在庫統計が発表になる。また米大統領選で民主党の候補者を選ぶ予備選・党員集会が10日、6州で行われており、開票結果で米株価指数先物の値動きが大きくなると、国内株相場にも影響を与えそうだ。
 
 
【好材料銘柄】
 
■夢真ホールディングス <2362>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.10%にあたる160万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月17日から6月16日まで。
 
■マイネット <3928>
今期営業を88%上方修正・3期ぶり最高益更新へ。
 
■Casa<7196>
今期経常は6%増益、前期配当を2円増額・今期は2円増配へ。
 
■菱洋エレクトロ<8068>
前期経常が上振れ着地・今期は1%増益、100円増配へ。
 
■大盛工業<1844>
今期経常を一転5%増益に上方修正。
 
■極楽湯ホールディングス<2340>
温泉事業などを展開するエオネックスグループの全株式を日本アジアグループ <3751> 傘下から取得し子会社化する。
 
■MonotaRO <3064>
2月売上高は前年同月比18.0%増と2ケタ増収が続いた。
 
■シノケングループ <8909>
発行済み株式数(自社株を除く)の1.09%にあたる37万5000株(金額で3億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は3月11日から4月30日まで。
 
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
11(水)
【国内】
《決算発表》
ステムリム、楽天地、Hamee、大盛工業、アイスタディ、テンポスHD、シルバーライフ、アゼアス、菊池製作、アセンテック、神島化、ベストワン、ハウテレビ、トーホー
 
【海外】
G20シェルパ(首脳補佐役)会議(サウジアラビア、~3/12)
米2月消費者物価指数(21:30)
米2月財政収支(3/12 3:00)

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

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