豪ドル円や南アフリカランドが売られる。

[概況]

23日東京時間の外国為替市場は、豪ドル円や南アフリカランドが売られる展開となっている。

米ドル円は110円台半ばから後半の間で小動きとなっているものの、クロス円通貨ペアのなかでは豪ドル円が一時80.720円まで下値を拡大しているほか、南アフリカランドが一時7.675円まで下押しした。

この値動きについて一部の市場関係者からは、豪州ではピーター・ダットン前内相が23日、マルコム・ターンブル首相と与党・自由党の党首の座を再び争う意向を表明、ダットン氏は21日の党首選でターンブル氏に敗れて辞任したばかりだが、今回は勝利に必要な数を確保したと発言するなど、再び「首相降ろし」とも言える政治混乱を背景に豪ドルが上値の重い値動きとなっているようだ。

一方、南アフリカランドについては、ラマポーザ南ア大統領が今月1日、無補償での土地収用を可能にする憲法改正を与党が推し進めると表明、このことについて、トランプ米大統領がポンペオ米国務長官へ詳細な調査を命じたと自身のツイッターで発言したことから、南アフリカランドが売られたようだ。

この後の時間では、23:00に7月米新築住宅販売件数(予想:65万件 前回:63.1万件)などの発表を控えている。材料難が継続しているほか、休暇中のディーラーやトレーダーもいるなかでは、インパクトのある材料が出ない限り方向感が出るような動意につながるかは不透明だろうといった声も聞かれた。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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