[概況]
22日の東京外国為替市場は、豪ドル円の上昇が目立った。上昇の理由は、発表された3月の豪小売売上高の良好な結果(前月比:8.2%)である。
この数字は過去最高の伸びとのことだが、背景には新型コロナウイルス拡大で都市封鎖となった結果の買いだめ需要があるという。豪ドル円は指標を受け67円台後半から68.555円まで急上昇。
その後、67円台後半まで沈むも、欧州時間に入ると買いが再び活発となり、現在は68円台前半を推移している。さて、今回の予想外の小売売上高の結果で、豪州の第1四半期の成長率はプラス圏で踏みとどまれる公算が出てきたという。
新型コロナの影響でまだ積極的な動きは控えられるが、本日の結果は豪ドルにとって先々ポジティブな材料として意識されそうだ。この後は、直近の高値69.275円を目指す展開を想定したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]
