議事録確認で米国株に注目

6日の日経平均株価は3日ぶりに大幅反落し、2万7350円(前日比437円安)引けとなった。5日の米国株安を受け、売りが先行した。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時570円超下落する場面があった。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。FOMC議事録を見極めたいとの空気もあり、積極的な売買は手控えられた。
 
テクニカル上では、下値支持線として意識された75日移動平均線(2万7425円)を割り込んだことで、調整継続の可能性を引きずっている。
 
 
あす7日の日経平均株価は、3月15、16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)議事録を受け、6日の米国株式がどう反応するかが注目されるだろう。
ハト派とみられていたFRBのブレイナード理事からタカ派色の強い発言が出てきたことから、米国株は下落。これを受けた日本株も、なすすべなく大幅安となった。ただ、ブレイナード氏の発言により、市場は次回5月のFOMCでの0.5%の利上げと、バランスシート縮小開始の可能性までは織り込みに行ったと思われる。本日公表予定のFOMC議事録の内容を先取りしたと言えなくもないだけに、本日の米国株、特にナスダックの動向が大きく注目される。
ただ、「米金融政策については織り込みが進んでいる」とし、影響は限定的との読みもある。国内では、決算発表待ちのムードながら、引き続きウクライナ情勢にも注視する必要があろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(6日現在)
 
28739.81  ボリンジャー:+2σ(13週)
28229.16  200日移動平均線
28027.25  新値三本足陽転値
27991.98  26週移動平均線
27927.41  ボリンジャー:+1σ(25日)
27917.61  ボリンジャー:+1σ(13週)
27776.71  均衡表転換線(日足)
27731.57  6日移動平均線
27581.90  均衡表雲上限(日足)
27425.04  75日移動平均線
 
27350.30  ★日経平均株価6日終値
 
27321.34  均衡表基準線(週足)
27095.41  13週移動平均線
26872.13  均衡表雲下限(週足)
26869.28  ボリンジャー:-1σ(26週)
26741.83  25日移動平均線
26729.52  均衡表雲下限(日足)
26510.28  均衡表転換線(週足)
26510.28  均衡表基準線(日足)
 
終値は3月22日以来の75日移動平均線割れ。ローソク足はマドを空けて下落し陰線を描いて強い下落圧力を窺わせた。
一目均衡表では終値が雲上限を下回って三役好転が終了した。パラボリックが陰転したこともあり、短期的な弱気局面入りが予想される。25日線との上方乖離率は本日2.28%と3月29日の直近ピーク6.80%から縮小トレンドにあり、目先は株価下落と25日線上昇で株価が25日線との距離を詰めていく展開が予想される。
 
 
 
 

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