警戒感は続くか、米ドル円。

[概況]

3日の東京外国為替市場は、リスク回避姿勢が強まった。理由は中東の地政学リスクの台頭である。具体的には、トランプ米大統領の指示でイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害されたことだ。日本時間3日未明に伝わった同報道によって、本日の為替市場は序盤からリスク回避姿勢が鮮明で、米ドル円は108円台半ばから108円台前半まで水準を切り下げた。その流れは欧州時間に入っても変わらず、安値を107.905円としている。
 
さて、この後の為替市場は、今回の攻撃によって強まったリスク回避姿勢が、しばらく続くと予想する。なぜなら、殺害されたソレイマニ司令官は中東でのイランの影響力拡大に尽力した経歴からイラン国内で英雄視される人物であるため、イラン側が何らかの報復措置を実施する可能性が非常に高いと考えるからだ。米ドル円に言及すると、実勢レートが一目均衡表の雲の下限(108.00円近辺)を推移しており、同水準での攻防に注目だ。

[提供:カネツFX証券株式会社]

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