戌笑うの2018年。
産業革命の流れはまずます大きくなりそれを先取りした株式市場の成長も期待できる年。
気が付くか気が付かないかが大きなパフォーマンスの差をもたらす年かも知れません。
株は時間の積み重ね。
その貴重な時間が刻まれていくなかでの産業構造の変化こそがマーケットの主導役でしょう。
新常態とか新常識というのが意外とキーワードであるような気がします。
状況が新たな展開へと向かうような予感は誰しもが感じているに違いありません。
悲観一色だった市場はようやく温まり、悲観と楽観の同居状態となってきました。
総理大臣の今年の年頭所感で引用されたのは津田梅子さんの言葉。
「高い志と熱意を持ち、
より多くの人たちの心を動かすことができれば、
どんなに弱い立場にある者でも、成し遂げることができる」。
そして「未来は、変えることができる。
すべては、私たち日本人の志と熱意にかかっている。
150年前の先人たちと同じように、未来は変えられると信じ、
行動を起こすことができるかどうかにかかっています」。
結論は「実行の一年」。
とはいえ、「もう」と「まだ」の交錯は戌年も続くのでしょう。
「高きをば、せかず急がず待つは仁。向かうは勇、利乗せは智の徳。」(三猿金泉秘録)。
今年のキーワードは「拾う勇気と捨てる勇気」。
備忘録のようなこのメモに今年もお付き合いいただければ幸甚です。
櫻井英明
・・・・・・・・・・・・・・・・
「SDGs」
年末29日のNY株式市場は下落。
年末最終日の株価を下に引っ張ったのはアップルとゴールドマンとアマゾンだった。
もっとも年間上昇率は2013年以来4年ぶりの大きさ。
S&P500が19.5%、NYダウが25.2%、NASDAQは28.2%となった。
もっとも上昇したのはハイテクセクターで年間で37%上昇。
87.6%高した半導体のマイクロン・テクノロジーが後押しした、
一方で通信セクターが5.7%、エネルギー.セクターが3.7%の下落だった。
年明けの2日のNY株式は反発。
S&P500とNASDAQは史上最高値を更新。
NASDAQは初めて7000ポイント台に乗せた。
上昇をけん引したのはハイテクや一般消費財、ヘルスケア、エネルギー、資材などのセクター。
アップル、アルファベット、アマゾン。JCペニーなどが上昇した。
「昨年末に成立した税制改革法などが後押しとなり、相場は上げが継続する可能性」という声も聞こえる。
3市場の売買高は約66億株。
ようやく市場に人が戻って来た。
3日のNY株式市場は3指数揃って史上最高値を更新。
S&P500は初めて2700ポイント台に乗せた。
ISM製造業景気指数は59.7と市場予想の58.1を上回って着地。
建設支出が金額ベースで過去最高を記録したことも好感。
FOMC議事要旨は「FRBは今年緩やかな利上げペースを維持する」との見通しで着地。
これも好感し終盤に上げ足をやや速めたとの解釈だ。
フィラデルフィア半導体指数は1.7%上昇。
2日間のパフォーマンスは2016年6月以来の高水準となった。
VIX(恐怖)指数は9.15%と低下。
VXV(3ヶ月先の変動)指数は12.32%と低下。
WTI原油先物は反発しバレル62ドルに接近。
金先物は9日ぶりの下落。
「掉尾の一振りは不発」だった大納会。買い先行だったものの失速しての小幅続落。
東証1部の売買代金は25日と並ぶ1兆5000億円台。
「参加者が極端に少ない寂しい大納会」という声が聞こえた。
日経平均は週間では約137円の下落、週足は陰線。
もっとも日経平均は年間では3650円57銭(19%)高。
6年連続の上昇となった。
6年連続は1990年のバブル崩壊後では最長記録。
大納会の終値としては1991年以来26年ぶりの水準となった。
2017年の主要な指数の騰落率は、日経平均△19.1%。
TOPIX△19.7%。
東証2部指数△39.1%。
マザーズ指数△30.7%。
日経ジャスダック平均△44.2%。
東証REIT指数▲10.4%。
「日経平均が上昇しても、まんべんなく株が上がる時代はもう来ないかもしれない。
株高で投資家の期待値が上がっている分、来年は選別がよりシビアになる可能性もある」という見方もある。
3日のシカゴ225先物終値は年末大証日中比410円高23160円と急騰。
板門店の南北連絡チャンネルの2年ぶりの再開での北朝鮮の地政学リスクの後退を好感した格好だ。
「昨年来ザラバ高値の2万3382円15銭を試す展開も視野に入りつつある」という声も聞こえる。
一方で「2014年以降、大発会後の日本株は短期的な調整に見舞われるパターンの繰り返し」という見方も共存。
大納会段階で25日線(22738円)からの乖離はプラス0.11%。
過熱感の薄れたタイミングは悪くない。
75日線(21834円〉からは4.26%のプラス乖離。
200日線(20429円)からは11.38%のプラス乖離だ。
ボリンジャーのプラス1σは22922円。プラス2σが23103円。
プラス3σの23289円はキツイだろう。
昨年大発会の上場幅は479.79円。
大発会の大幅高はその年の株価上昇につながるというのがアノマリーだ。
因みに月初高は18カ月連続。
おそらく19カ月連続の月初高だろう。
元旦の日経朝刊のトップの見出しは「溶けゆく境界、もう戻れない」。
「デジタルの翼に解き放たれ境界を溶かしていく。
つながる世界への扉が開いた。
もう誰も後には戻れない」。
もう一つのキーワードは「パンゲアの扉」。
パンゲアはギリシャ語に由来する「すべての陸地」の意。
ひとつにつながる世界への扉。
あらたなグローバリゼーションの誕生ということになる。
そして元旦恒例の経営者アンケート。
日経平均の高値は「25000円以上」というのが結論。
信越化学の金川会長の8~9月28000円というのが最高値。
平均は25440円。
セコムの中山社長の19500円(6月)というのが最安値だった。
平均は21240円。
個別ではトヨタが5年連続のトップ。
2位が5年連続で信越化学。
以下、忠、ダイキン、日立、フィルム、日電産、大和ハウス、ファナック、
パナソニック、TDK、三菱UFJ、東京エレクトロン、NTTデータ、
コマツ、安川と続く。
TDKと安川は初めてのランクインとなった。
今年の大きなテーマはSDGs。
「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称。
読み方は、SDGs(エス・ディー・ジーズ)。
SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもの。
国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標。
その大きな目標は17。
いかにも抹香臭いのが気にかかるのだが・・・。
(1)貧困をなくそう
(2)飢餓をゼロに
(3)すべての人に健康と福祉を
(4)質の高い教育をみんなに
(5)ジェンダー平等を実現する
(6)安全な水とトイレを世界中に
(7)エネルギーをみんなにそしてクリーンに
(8)働きがいも経済成長も
(9)産業と技術革新の基盤をつくろう
(10)人や国の不平等をなくそう
(11)住み続けられるまちづくり
(12)つくる責任、つかう責任
(13)気候変動に具体的な対策を
(14)海の豊かさを守ろう
(15)陸の豊かさも守ろう
(16)平和と公正をすべての人に
(17)パートナーシップで目標を達成しよう
12月26日に配布された「SDGsアクションプラン2018」。
これは相場の役に立つように思える。
4日日経朝刊の主要30業種の天気図(産業景気予測)。
「晴れ」は化学、建設・セメント、産業・工作機械、電子部品・半導体、旅行・ホテル、アミューズメント、人事派遣の7業種。
「薄日」が鉄鋼・非鉄、石油、情報通信、家電、通信、食品・飲料、
精密機械、リース、ドラッグストア、ネットサービス、広告の11業種。
注目は「化学」と「精密機械」と見た。
大証の大発会は「大阪締」。
「大阪手打ち」などとも呼ばれる手締め(掛け声)の一種。
拍子木を使うケースが一般的。
江戸時代初期、大阪で開設された米穀市場の売買成立時に行われていた「手打ち」がルーツ。
「打~ちまひょ (掛け声の後、 拍子木を2回打つ)
も ひとつ せ (掛け声の後、 拍子木を2回打つ)
いおうて 三度 (掛け声の後、 拍子木を2回打ち、更に1回打つ)」。
東証の大発会のゲストは麻生副総理兼財務相。
残念ながら安倍総理の顔は見えなかった。
毎年恒例の打鐘と吉例の3本の手締め。
ギリギリ寄り付きに間に合わなかったはご愛嬌という印象。
手締めの間に日経平均は300円高を示していた。
2018年株式劇場の幕開けとなる。
《バイロン・ウィーンのびっくり十大予想2018》
(1)中国が北朝鮮の核武装を許容できなくなる。
核開発は停止しても既存の武器庫を放棄しない北朝鮮に対し、燃料・食料の供給を断つ。
(2)ポピュリズム、民族主義、無政府主義が世界に蔓延する。
コービンが英首相になり、カタルーニャは混乱のまま。
Brexitで欧州大陸の協力は強まり、経済成長が加速する。
(3)ドルがついに息を吹き返す。
3%超の米経済成長とトランポノミクスで、ドル建て資産の人気が高まるほか、レパトリ減税が助けに。
ユーロ/ドルは1.10、ドル円は120円へ。
(4)米経済は改善するも、投機の行き過ぎからS&P 500は10%調整し2,300へ。
調整後は上昇に転じ、企業業績の拡大と4%に迫る経済成長により年末には3,000を超す。
(5)WTI原油価格が80ドル超え。
(6)インフレが懸念事項に。
世界の経済成長がコモディティ価格を押し上げ、先進国のタイトな労働市場は賃上げ圧力をもたらす。
米平均時給上昇率は4%に近付き、CPI上昇率は3%を超える。
(7)インフレ上昇にともない、金利も上昇し始める。
FRBは年内に4回利上げし、米10年債利回りは4%へ。
FRBのバランスシート縮小は極めてゆっくり行われる。
ハイイールド債のスプレッドが拡大、株式市場の不安材料に。
(8)NAFTAとイラン合意が生き残り、トランプ大統領のTPP日判がやむ。
中国のプレゼンス拡大に対抗し、アジアでの2国間交渉が推進される。
(9)11月の中間選挙がトランプ政権への支持を問う国民投票となり、共和党が上下両院で過半数を失う。
国民は大統領の公約が実現しないことに落胆し、ツイートに反発を強める。
(10)中国の習首席が債務問題に本腰を入れ経済や雇用の減速を覚悟した上で事業借入の制限に踏み切る。
中国の実質GDPは5.5%に落ち込むが、世界経済への影響は少ない。
以下はその他の大穴予想。
↓
(1)グローバル投資が機関投資家の間でさらに広まる。
欧州・極東・新興国の利益成長が米国より高いことが認知される。
PERは逆に米国の方が高い。
(2)ロシア・ゲートの捜査で、トランプ家とロシアの関係が証明できずに終わる。
(3)AI普及が加速し、多くの職が自動化される。
米失業率が4%を切っても多くの人が職に就かず政府の支援を必要とすることから、失業率データの重要性に疑問が向けられる。
(4)サイバーアタックが頻発し、消費者信頼感に影響を与え始める。
企業が持つ個人情報がハッキングされ、金融システムのアップグレードが必要とされる。
(5)欧米当局が、ネット関連事業による創造的破壊に懸念を持ち始める。
公取がAmazon、Facebook、Googleを捜査し、公衆もこれら企業の力が過大になったと考え始める。
(6)ビットコインのリスクが大きくなりすぎ、規制当局が取引を制限する。
NYダウは98ドル高の24922ドルと続伸。
(2017年12/28終値比155.06ドル高)
NASDAQは58ポイント高の7065ポイント。
(同115.37ポイント高)
S&P500は17ポイント高の2713ポイント。
(同25.52ポイント高)
ダウ輸送株指数は10ポイント高の10820ポイント。
主要3指数揃って史上最高値を更新した。
3市場の売買高は42.6億株。
CME円建ては大証比410円高の23160円。
ドル建ては大証比450ポイント高の23200ポイント。
年末の225先物大証夜間取引は日中比30円高の22780円。
ドル円は112.48円。
10年国債利回りは2.445%。
◇━━━ カタリスト ━━━◇
セグエ(3968)・・・動兆。
セグエに注目する。
同社はセキュリティ製品の輸入販売とソリューション関連が中核。
SE派遣に強み。
自社開発品「SCVX」の拡販は順調。
自治体への導入実績を武器に民間企業への販売を強化。
ITの高度な利活用並びにIoTの普及による、新たなビジネスモデルに対応。
大きな技術革新、市場の急激な変化は追い風で業績は絶好調。
今年も情報セキュリティは主要なマーケットテーマだ。
(2012円)
(兜町カタリスト櫻井)
