調整含みの展開か

27日の日経平均株価は4営業日続落し、3万2538円(前日比160円安)で引けた。26日の米国株安を受け、売りが先行した。需給悪化懸念もあって先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時400円近く下落した。一巡後は押し目買いに下げ渋ったが、戻りは限定された。
安値は3万2306円までで、25日移動平均線(3万2273円、27日時点)を支えに下げ渋って終えた。
マザーズ指数の方も25日線近辺で切り返している。先週後半に崩れた時点でテクニカル重視の投資家は、軽い押しでもこの25日線近辺までは調整することをイメージしていたと思われる。目先はこのラインを維持できるかどうかが注目される。
 
 
あす28日の日経平均株価は調整含みの展開か。
国内発の手掛かり材料に乏しく、引き続き月末の年金リバランス(資産の再配分)売りや、来月上旬のETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りが警戒され、需給悪化要因が重しとして意識される。ただ、それを見据えて売りが先行していた面もあり、27日の米国株次第では押し目買いを誘う可能性もあるだろう。
 
あす、反発できるようなら押し目買い機運が盛り上がり、上に値幅が出やすくなるだろう。一方、反発できずに25日線を明確に割り込むようなら、下げはここでは止まらないとの見方が強まる。その場合には逆に仕掛け的な売りが出やすくなることから、下に値幅が出る可能性がある。日経平均は4月11日に25日線を上回って以降、約2カ月半、同水準を下回っていない。中期での上向き基調が継続するのか否かを占う意味で、要注目の1日となるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(27日現在)
 
36173.69  ボリンジャー:+3σ(13週)
35306.21  ボリンジャー:+3σ(26週)
35218.54  ボリンジャー:+3σ(25日)
34282.94  ボリンジャー:+2σ(13週)
34236.77  ボリンジャー:+2σ(25日)
33255.01  ボリンジャー:+1σ(25日)
33172.44  ボリンジャー:+2σ(26週)
33041.27  6日移動平均線
33039.94  均衡表転換線(日足)
 
32538.33  ★日経平均株価27日終値
 
32506.78   新値三本足陰転値
32392.19  ボリンジャー:+1σ(13週)
32273.24  25日移動平均線
32165.52  均衡表基準線(日足)
31352.35  均衡表転換線(週足)
31291.47  ボリンジャー:-1σ(25日)
31038.67  ボリンジャー:+1σ(26週)
30501.45  13週移動平均線
30309.71  ボリンジャー:-2σ(25日)
29921.45  均衡表雲上限(日足)
29743.53  75日移動平均線
29717.39  均衡表基準線(週足)
29327.94  ボリンジャー:-3σ(25日)
28992.73  均衡表雲下限(日足)
28904.90  26週移動平均線
28610.70  ボリンジャー:-1σ(13週)
28220.32  200日移動平均線
 
ローソク足は小陰線で終了し、 終値は新値三本足の陰転値32506.78円に迫った。高値は下降中の5日移動平均線を2日連続で下回り、25日線とのプラス乖離幅を33.75円まで縮めた。一目均衡表では下降2日目の転換線の下方で推移し、短期的な地合い悪化を裏付ける格好となった。
 

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