見送りムードか

12日の日経平均株価は4営業日ぶりに大幅反落し、2万6336円(前日比475円安)引けとなった。かなりリスクオフムードの強い1日となった。
朝方は、11日の米国株安を受け、売りが先行した。時間外取引で米株価指数先物が下げに転じ、香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時530円を超えた。その後の戻りは限定され、引けにかけて上値の重い展開となった。
中国での新型コロナウイルス感染拡大への警戒感とともに、米6月CPIの結果を見極めたいとの空気もあり、買い手控えられた。
市場では、「上ブレリスクがある米6月CPI、FOMC(米連邦公開市場委員会、26-27日開催)、さらに米7月雇用統計(8月5日発表)が通過する8月上旬に向けて米株は調整が続く可能性があり、日本株も影響を受ける」との声が聞かれた。
 
 
あす13日の日経平均株価は、見送りムードか。
現地13日に注目の米6月CPI(消費者物価指数)の発表を控えており、動きにくいとみられる。ジャンピエール米大統領報道官は11日、6月CPIについて、ガソリンと食品を含む全体の数字が「非常に高い」水準になるとの見通しを明らかにしており、米利上げ加速への警戒感が改めて強まることも想定される。
日経平均はもう一段下を見に行くかもしれないが、今月1日の安値が2万5841円で、これを割り込まずに推移できるかが注目される。
また、中国では新型コロナウイルスの感染が再び広がっており、経済活動に悪影響が広がるリスクもくすぶっている。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
 
27866.11  ボリンジャー:+2σ(13週)
27691.90  200日移動平均線
27546.57  ボリンジャー:+1σ(26週)
27307.49  ボリンジャー:+1σ(13週)
27252.04  ボリンジャー:+1σ(25日)
27118.89  均衡表雲上限(日足)
27013.46  均衡表雲下限(日足)
26954.99  均衡表転換線(週足)
26954.99  均衡表基準線(日足)
26926.07  75日移動平均線
26868.47  26週移動平均線
26748.88  13週移動平均線
26686.04  均衡表基準線(週足)
26614.75  25日移動平均線
26451.96  均衡表転換線(日足)
26447.97  6日移動平均線
 
26336.66  ★日経平均株価12日終値
 
26190.36  ボリンジャー:-1σ(26週)
26190.26  ボリンジャー:-1σ(13週)
25977.45  ボリンジャー:-1σ(25日)
25771.22   新値三本足陰転値
25631.64  ボリンジャー:-2σ(13週)
25512.26  ボリンジャー:-2σ(26週)
25340.15  ボリンジャー:-2σ(25日)
25073.02  ボリンジャー:-3σ(13週)
24834.16  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
ローソク足は大陰線を示現し、足元の強い売り圧力を窺わせた。下向きに転換した5日移動平均線を終値が下回り、5日線上方では25日線が下降角度を増した。
一目均衡表では雲下限を下放れ、遅行線は弱気シグナルを増大させて終了。パラボリック陰転値が本日安値比182.08円安の26096.20円までせり上がっており、明日13日はパラボリックの売りサイン点灯による短期的な弱気トレンド発生に警戒が必要となろう。
 

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