見送りムードか

14日の日経平均株価は反発し、2万5307円(前週末比145円高)引けとなった。ロシアとウクライナとの停戦交渉の進展期待から時間外取引で米株価指数先物が上昇した流れを受け、上げ幅は一時460円を超えた。
一巡後はウクライナ情勢を見極めたいとの空気もあり、上げ幅を縮小した。香港ハンセン指数や中国・上海総合指数などのアジア株安が重しとして意識された面もあるだろう。
指数のきょうの安値は2万5299円までで、伸び悩んだといっても2万5000円割れを警戒するような地合いにはならなかった。今週は2万5000円より上での値固めが進むかが焦点の一つになる。
 
あす15日の日経平均株価は、見送りムードか。
ロシアとウクライナの当局者らが13日、ウクライナ紛争を巡る交渉でこれまで最も進展があったとの認識を示し、数日内に何らかの成果が出る可能性に言及したと報じられた。過度な警戒感が和らぎ、14日の日本株高につながったが、停戦合意は一筋縄ではいかないとみられ、今後の協議の行方を見極める必要がある。
 
また、15-16日開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)を控えていることもあり、金融引き締めへの不安が強まる可能性もある。パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は0.25%と穏健な利上げ幅を示唆しているが、10日に発表された米2月CPI(消費者物価指数)上昇率は、40年ぶりの高い伸びを示し、金融引き締め強化の観測を強めた。FOMC前にポジションを縮小する動きに傾くケースも想定される。
FOMC(東京市場で結果を消化するのは木曜17日)を通過するまでは、グロース株を買いづらい状況が続きそう。その間、バリュー株やきょう強かった経済活動再開関連などが資金の受け皿として存在感を出せるかが注目される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(14日現在)
 
27925.51  均衡表雲上限(日足)
27664.15  75日移動平均線
27548.18  均衡表基準線(週足)
27362.67  ボリンジャー:+1σ(25日)
27276.20  均衡表雲下限(日足)
27200.58  13週移動平均線
26872.13  均衡表雲下限(週足)
26789.24  ボリンジャー:-1σ(26週)
26686.04  均衡表転換線(週足)
26481.42  25日移動平均線
26281.22  均衡表基準線(日足)
26027.06  ボリンジャー:-1σ(13週)
25970.82  新値三本足陽転値
25693.30  均衡表転換線(日足)
25600.17  ボリンジャー:-1σ(25日)
25494.84  ボリンジャー:-2σ(26週)
 
25307.85  ★日経平均株価14日終値
 
25148.49  6日移動平均線
24853.55  ボリンジャー:-2σ(13週)
24718.92  ボリンジャー:-2σ(25日)
24200.44  ボリンジャー:-3σ(26週)
23837.67  ボリンジャー:-3σ(25日)
23680.03  ボリンジャー:-3σ(13週)
 
 
ローソク足は上ヒゲの長い小陰線を描き、上値での売り圧力の強さを再確認した格好。一目均衡表では転換線が横ばいから下向きに変わっており、引き続き下押しリスクへの警戒が必要となろう。しかし、株価下では5日移動平均線が上向きに転換。パラボリック陽転値(本日25514.81円)を超えて上ヒゲを伸ばしており、買い転換局面接近を示唆している。
 
 

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