15日の日経平均株価は続落。終値は前日比329円安の2万8279円だった。
前日の米国株の上値が重かったことや、昨日の東京の新型コロナの感染者数が急拡大したことが嫌気されて売り先行の展開に。その後も1ドル=109円台に入った円高と時間外取引の米株先物安が相場を圧迫した。
また、ファーストリテイリングの決算が控えていたことや、米株先物が弱かったことなどが要因と考えられるが、買い手不在の中で売りに勢いがついた印象が強い。
テクニカル的には上値にある25日移動平均線(2万8745円)が抵抗線として意識されており、買いにくさが全体的に広がっている。
16日の日経平均株価は軟地合いが継続し、見送りムードが強まりそうだ。
4-6月期決算発表の本格化を控えることから、「動意に乏しいなかでは積極的な売買が手がけづらい」との声が聞かれ、キッカケ待ちの状況が続くとみられる。
ファーストリテイリングは通期見通しに関して、売上収益と営業利益を下方修正した一方、税引き前利益は上方修正した。同社に関してはもう一段の下げはあるかもしれない。
ただ、著しく弱い内容でもないだけに、指数に関してはここからの下げ余地は限られるだろう。
ただ、あすは日銀金融政策決定会合の終了後には、黒田東彦総裁の記者会見も予定されており、会見内容を確認したいとして、様子見姿勢が強まることも想定される。
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
28924.65 75日移動平均線
28796.96 均衡表雲上限(日足)
28743.55 13週移動平均線
28740.83 25日移動平均線
28719.37 均衡表雲下限(日足)
28450.13 均衡表転換線(週足)
28450.13 均衡表基準線(日足)
28401.06 ボリンジャー:-1σ(26週)
28372.22 6日移動平均線
28372.06 ボリンジャー:-1σ(25日)
28319.68 ボリンジャー:-1σ(13週)
28279.09 ★日経平均株価15日終値
28135.86 均衡表転換線(日足)
28003.29 ボリンジャー:-2σ(25日)
27895.82 ボリンジャー:-2σ(13週)
27798.26 ボリンジャー:-2σ(26週)
27634.52 ボリンジャー:-3σ(25日)
27626.16 200日移動平均線
27471.96 ボリンジャー:-3σ(13週)
27195.47 ボリンジャー:-3σ(26週)
26392.63 均衡表雲上限(週足)
ローソク足は胴体部分の長い大陰線を示現。4営業日ぶりに5日線下で取引を終えた。9日高値と急反発した週明け12日安値で形成する上げのマド埋めが始まった形状となっており、窓埋め完了となる9日高値28000.02円までの下押しが警戒される。
一目均衡表では雲下限の下を走る基準線割れで終了。遅行線は20日にかけての応当日株価上昇で弱気シグナル増大の方向にある。下向きの25日線との乖離率がマイナス1.61%とほぼ中立ゾーンにあって下げ余地を窺わせており、短期的な地合い悪化リスクに引き続き留意が必要となろう。
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