要注目の1日か

 
 
29日の日経平均株価は続落。終値は前日比235円安の2万8812円で、3日ぶりに2万9000円の大台を割り込んで引けた。寄り付きから3桁の下落となり、開始早々に下げ幅を300円超に広げる場面があった。250円近く下げた2万8800円近辺でもみ合う時間が長く、引けまで低空飛行が続いた。
国内外でインド型コロナウイルスの感染拡大が止まらなくなっていることから景気敏感株中心に売られる展開となった。2万9000円台における値の重さも多少は嫌気されているようで、ある意味仕切り直しといった動きともいえよう。
本日は6月期末の配当権利落ち日で日経平均を30円弱押し下げているが、相場はそれ以上の下げとなってしまった。
 
明日30日の日経平均株価は月末(月内最終取引日)安のアノマリー(論理的に説明のつかない動き)が続くかどうかが注目される。

明日は下げの特異日である月内最終日を迎える。最終日が弱いことに明確な理由はないため、マイナスで終わりそうにないという状況になった場合には、特段の材料がなくても買いに勢いがつくような展開も期待できる。一方、下落するようなら、傾向継続に便乗した仕掛け売りも入りやすい。そしてその場合、7月も終盤にはこの傾向を意識させられることになる。きょうの大幅安も、あすの下落を見越した下げのようにも映る。月末安の呪縛から解放されるのか、それとも悩まされ続けるのか、要注目の1日となる。
 
月末安後の月初(月内最初の取引日)の勝敗は6勝2敗・1分け(昨年10月1日はシステム障害による売買終日停止に伴い変わらずとみなす)と上昇確率が高く、7月1日の反転期待から、押し目買いを誘う可能性もあるだろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
 
29703.97  ボリンジャー:+3σ(25日)
29602.11  ボリンジャー:+1σ(26週)
29444.78  ボリンジャー:+2σ(25日)
29441.00  ボリンジャー:+1σ(13週)
29185.60  ボリンジャー:+1σ(25日)
29069.97  75日移動平均線
29021.86  26週移動平均線
28994.41  13週移動平均線
28935.02  均衡表雲上限(日足)
28926.84  6日移動平均線
28926.41  25日移動平均線
28858.35  均衡表基準線(週足)
 
28812.61  ★日経平均株価29日終値
 
28667.22  ボリンジャー:-1σ(25日)
28638.36  均衡表基準線(日足)
28547.82  ボリンジャー:-1σ(13週)
28535.22  均衡表転換線(週足)
28496.77  均衡表転換線(日足)
28441.62  ボリンジャー:-1σ(26週)
28408.03  ボリンジャー:-2σ(25日)
28290.56  均衡表雲下限(日足)
 
 

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