[概況]
5日の東京外国市場は、ユーロ円が急伸している。
きっかけのひとつに挙げられるのが、イタリアのトリア財務相の「誰もユーロを離脱したいとは望んでない」という発言だ。
この発言により欧州情勢のリスク懸念が後退し、ユーロ相場は安心感から買いが優勢になった。
ユーロ円の値動きを詳しく追うと、序盤は128円台後半で推移していたが、中盤に差し掛かると米中の貿易対立の懸念によるリスク回避の姿勢が強まり、128円台前半まで水準を切り下げる。
しかし、上記の発言が伝わると一転買い意欲が強まり、ユーロ円は一時本日の高値129.505円まで上昇することとなった。
欧州時間序盤では上昇の動きが鈍り、現在は129.30円台近辺で推移している。
この後のユーロ円の値動きをテクニカルで予想すると、ユーロ円の日足チャートは本日の上昇で、一目均衡表の雲の上限を上抜けており、本日の終値が同水準以上であれば、上昇の基調に転換しつつあると判断できそうか。
そうなった場合は節目である130.00円が次の上昇目標として意識されそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
