週明け日経平均株価は大幅続落。終値は前週末比617円安の2万9174円で、今月10日以来の安値となった。米株下落や米資本規制の変更を受けてこの日も売りが先行。先週末に決まった日銀のETF購入方法変更も引き続き重荷となった。
日経平均は採用の値ガサ株の整理売りもあって下げ幅が一時700円近くに拡大する場面も。一方、東証2部指数やジャスダック平均は続伸するなど、日銀のETF購入や米資本規制変更の影響を受けないセクターは堅調を維持している。
米国株が強い上昇となっても日経平均だけが弱いという状況が続くようであれば、どこかで修正はされると考える。ただ、米国市場も長期金利が高止まりするなど微妙な状況。弱材料には神経質となりやすいだけに、米国株が失速するようだと、下に値幅が大きく出る展開も想定される。
日経平均はここ2日間の下げは大きいが、週足チャートで見れば、まだ強い基調は崩れていない。13週線(2万8863円、22日時点)を割り込む前に強い反転が見られるかが注目される。
23日の日経平均株価は、落ち着きどころ探る展開となりそう。
日経平均株価は前週末19日と22日の2日間で1040円強(約3.45%)の下落となった。3%を超える下げとなった後だけに、短期的なリバウンドを狙った買いが期待される。
ただ、22日の日経ボラティリティインデックスが24.39に上昇し、10日(24.91)の水準となった。変動率の大きさが警戒され、主力の大型株には様子見姿勢が強まる場面もありそう。市場では「消去法的に値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向かいそう」との見方があった。
■上値・下値テクニカル・ポイント(22日現在)
30395.17 ボリンジャー:+2σ(13週)
30216.75 新値三本足陽転値
30148.20 ボリンジャー:+1σ(25日)
29797.56 6日移動平均線
29722.55 均衡表転換線(日足)
29640.31 25日移動平均線
29629.46 ボリンジャー:+1σ(13週)
29511.55 均衡表基準線(日足)
29207.80 ボリンジャー:+1σ(26週)
29174.15 ★日経平均株価22日終値
29172.16 均衡表転換線(週足)
29132.43 ボリンジャー:-1σ(25日)
28863.75 13週移動平均線
28624.55 ボリンジャー:-2σ(25日)
28488.07 均衡表雲上限(日足)
28344.04 75日移動平均線
28116.66 ボリンジャー:-3σ(25日)
28098.04 ボリンジャー:-1σ(13週)
27988.80 均衡表雲下限(日足)
27332.34 ボリンジャー:-2σ(13週)
26941.91 26週移動平均線
26831.50 均衡表基準線(週足)
26566.63 ボリンジャー:-3σ(13週)
25189.62 200日移動平均線
ローソク足はマドを空けて下落し、上下のヒゲが短い大陰線を示現して強い売り圧力を窺わせた。終値は25日線を下回ったほか、5日線と25日線がともに下向きに転換。新値3本足も陰転して短期的な調整局面入りを示唆している。
一目均衡表では遅行線が弱気シグナル発生を開始。本日終値比横ばいが続くと3月24日に株価が雲中へ突入し、大勢強気から中立へ局面が変わることになる。ボリンジャーバンド(25日ベース)では本日終値の41.72円下に-1σが走っており、-1σ割れ後の下値拡張リスク増大に留意したい。
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