落ち着きどころを探る展開か

日経平均株価は前場では米国株安を受けても上昇するなど底堅く推移したが、日銀会合がネガティブサプライズとなり、後場に急落した。
きょうのマーケットは日銀ショックに陥ったが、売買の主体がヘッジファンドなどの短期筋中心による売りが強まった面が強いだろう。ただし、市場参加者が限られるなかで大きく振らされやすい需給状況のなか、再び売り圧力が強まる可能性はあるだろう。少なからず需給状況は悪化したため、戻りの鈍さが意識される局面においては、ショートの動きが強まりやすいだろう。
 
あす21日の日経平均株価は落ち着きどころを探る展開か。
20日の株価指数は後場急変し、投資家心理が大きく揺れた。日銀は金融政策決定会合で現在の大規模金融緩和策を修正し、長期金利の許容変動幅を拡大することを決めた。想定外の緩和修正を受け、昼休みの時間帯に円が急上昇するとともに日経平均先物が急落。つれて日経平均も急降下し、一時2万6416円(前日比820円安)まで値を崩した。引け値は2万6568円(同669円安)と下げ渋ったが、戻りは限定的であり、売り圧力が継続する可能性が残る。
 
一方、黒田日銀総裁は引け後の会見で「さらなる変動幅拡大は必要ないし今のところ考えていない」「金融政策の枠組みや出口戦略を具体的に論じるのは時期尚早」「必要あればちゅうちょなく追加的な金融緩和措置を講じる」などと述べているが、投資家心理の落ち着きにつながるかは不透明だろう。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
27422.37  均衡表基準線(週足)
27350.77  13週移動平均線
27306.30  均衡表転換線(日足)
27247.71  200日移動平均線
27155.77  ボリンジャー:-2σ(25日)
27140.86  均衡表雲下限(日足)
26994.97  均衡表雲下限(週足)
26794.75  ボリンジャー:-3σ(25日)
26741.41  ボリンジャー:-1σ(26週)
26697.47  ボリンジャー:-1σ(13週)
 
26568.03  ★日経平均株価20日終値
 
26044.17  ボリンジャー:-2σ(13週)
25967.46  ボリンジャー:-2σ(26週)
25390.87  ボリンジャー:-3σ(13週)
25193.52  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
 
 
 

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