今週は堅調となった。
米国株高を好感して、日経平均は週初から2万0800円台を回復。しかし、急ピッチの上昇に対する反動で失速した。
景気減速が警戒される中でも日銀の金融政策は現状維持となり、手詰まり感が意識されたことも上値を抑えた。そのような中、米半導体企業の好決算を材料にハイテク株が騰勢を強め、外需を中心に出遅れ株が急速に値を戻した。週後半にかけては改めて買いの勢いが強まった。日経平均は週間では約107円の上昇。しかし、週初の発射台が高かったことから、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
来週は、マーケットの刺激材料が多く、荒い動きが続く展開が想定される。
東京株式市場は、10~12月期決算の発表が本格化するのに加え、海外で今後の経済政策を大きく左右する重要なイベントや、経済指標の発表が相次ぐことから、それらの内容次第では波乱含みとなる可能性もある。
その中で、日経平均が25日線より上を維持し、さらに上を試せるかに注目しておきたい。きょうの終値は20773円で、25日線は20409円(25日時点)に位置している。大きく上回ってはいるが、25日線の傾きはまだ下向きで警戒は必要だろう。
昨年後半の戻り局面では、25日線近辺でリバウンド終了となり、再び売り直されることも多かった。企業決算は良くないものも多く出てくるであろうし、米中交渉も進展があるかは不透明。来週は足元の戻りが本物かどうかを試される一週間になるだろう。その中でテクニカルの節目を割り込まずに推移できるようなら、2月は25日線をサポートに、しっかりした動きが続く可能性が高い。
米企業決算は、アップル(29日)、フェイスブック(30日)、アマゾン(31日)と注目度の高いところが連日で出てくる。これらはグローバルマーケットにも大きな影響を与えるであろうが、日本株にとっては特にアップルの動向からは目が離せないだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)
22033.98 ボリンジャー:+1σ(13週)
21968.10 均衡表雲上限(週足)
21958.27 26週移動平均線
21880.55 均衡表雲下限(日足)
21698.33 均衡表基準線(週足)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21569.71 75日移動平均線
21498.78 ボリンジャー:+2σ(25日)
21135.97 13週移動平均線
20987.92 新値三本足陽転値
20953.89 ボリンジャー:+1σ(25日)
20823.69 均衡表転換線(週足)
20788.33 ボリンジャー:-1σ(26週)
20773.56 ★日経平均株価25日終値
20658.37 6日移動平均線
20548.56 均衡表転換線(日足)
20409.96 均衡表基準線(日足)
20409.00 25日移動平均線
20237.96 ボリンジャー:-1σ(13週)
19864.12 ボリンジャー:-1σ(25日)
19618.39 ボリンジャー:-2σ(26週)
19339.95 ボリンジャー:-2σ(13週)
19319.23 ボリンジャー:-2σ(25日)
ローソク足は陽線を引き、終値は上向きの5日線を3日ぶりに上回り、短期上昇トレンドの延長を示唆した。一目均衡表では、日々線が横ばいの転換線上で推移して下値の堅さを確認。日経平均が今週末水準で横ばいでも、来週以降は遅行線と株価の下方乖離幅は縮小に向かい、弱気シグナルが薄れてこよう。ボリンジャーバンドでは、中心線と+1σの間で引け、来週以降は+1σ側へのシフトも期待される
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