[概況]
16日の東京外国為替市場は、英ポンド円が145.00円を挟み比較的落ち着いた値動きだった。
英ポンド円は、昨日、英国のラーブEU離脱担当相の辞任報道で、水準を147円台から144円台へ切り下げたため、本日の東京時間は下値をさらに拡大させるのではないかと、警戒感が広がっていた。
しかし、英ポンド円はスタートこそ10銭ほど下に窓を開けるも、さすがに売られすぎとの見方から下げ渋り、本日の安値は144.83円にとどまった次第である。
大詰めを迎える英EU離脱問題は、英国とEUが離脱協定に合意し、ひとまず合意なき離脱は回避されている。
しかし、英議会がEU離脱協定案を承認するか不透明なところが多く、そのため英ポンド円は、先の読みづらい展開がしばらく続くと思われる。
[提供:カネツFX証券株式会社]
