[概況]
昨日、英当局は認識していないとのコメントを出したが、英政府がEU離脱に伴い支払う清算金をめぐり、EU側の要求に近い額を支払う意向を示したとの報道が伝わった。
このことで、市場にEU離脱の動きがスムーズに進むのではとの楽観的な思惑が広がり、英ポンド円の上昇を誘うこととなる。
29日の東京外国為替市場は、この流れが継続し英ポンド円は続伸した。
詳しく値動きを追うと、序盤は利益確定売りと思わる動きに押され、それまで維持していた149円台を下回る。
しかし、中盤以降は次第に下げ渋り底堅い動きに。
そして、欧州時間に差し掛かると、買い圧力が活発となり高値149.73円まで上昇した。
英ポンド円の日足チャートを見てみると、本日の高値近辺に一目均衡表の雲の上限(149.75円)が差し掛かっており、注目されるテクニカルポイントとなりそうだ。
今後の英ポンド円の上昇は同水準を首尾よく上抜けていくかにかかっているかもしれない。
[提供:カネツFX証券株式会社]
