[概況]
11日の東京外国為替市場は、英ポンド円が堅調に推移した。
英ポンド円上昇の背景には、昨日のバルニエEU主席交渉官の発言が挙げられる。
昨日の欧米市場は、同氏による英国のEU離脱交渉の進展を期待させる発言がきっかけとなり、英ポンド円は大きく水準を切り上げたが、本日の英ポンド円相場もその流れを引き継ぐかたちとなった。
英ポンド円の値動きを追うと、序盤は動意に欠けたが、中盤にかけては買いが優勢となり、昨日の高値(145.05円)を更新する。
その後、東京時間終盤に至っても英ポンド買いの動きは衰えず、高値145.93円と前日比で1円近くの上げ幅を記録する上昇となった。
さて、この後も英ポンド円の上昇を期待したいところだが、欧州時間に入ると145.00円割れの水準まで急速に売り込まれる神経質な相場つきへ転換していることから、これまでの上昇基調が継続するのは難しそうか。
むしろ、突発的な売りの動きの方にまずは注意を払いたいところだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]
