[概況]
コーン米国家経済会議議長の辞任のニュースで東京時間朝方に105.450円の当日安値まで下落したドルは其の後下げ止まり、105円後半で揉み合いとなった。
そしてNY市場に入り発表された米2月ADP雇用者数が予想を上回るとドルはそれまでの高値を上抜いて106円台を付け、下落で始まったNY株式市場が下げ渋った事などに中盤には当日高値106.215円まで上昇した。
其の後ダウが350ドル近く下げ幅を拡げた為にドルも再び106円を割り込んだが、終盤に株価が下げ幅を縮小するとドルも買い戻されて106円台を回復し、最後は前日比-8銭の106.065円と106円台を回復して引けた。
ドルはコーン議長辞任のニュースに105円前半まで落ちたが、良好な経済指標の結果に106円台に戻すなど、好調な米経済による買いと米政府の保護主義を警戒する売りとの綱引きは続いており、ドルはまだしばらく揉み合い継続か。
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