[概況]
NY市場に入り発表された1月PCEデフレータは予想通り、2月個人所得は予想を上回り、2月個人支出は予想通りで、新規失業保険申請件数は予想より減少するなど良好な結果にドルは買われ、それまでの高値を上抜いた。
そしてNY株式市場が反発して始まり、続いて発表された月建設支出は予想を下回ったが、2月ISM製造業景況指数が予想を上回るとドルは序盤に当日高値107.220円まで上昇した。しかしNY連銀総裁が「年4回の利上げはなお漸進的と言える」と発言した事が伝わり、トランプ大統領が鉄鋼アルミ輸入に関税を賦課すると表明して、利上げや保護主義への警戒にNY株式市場が下落すると、為替市場はリスク回避の円買いが優勢となった。
ドルは終盤に106円半ばを割れて当日安値106.150円まで下落し、最後も前日比-44銭の106.260円と106円前半に落ちて引けた。ドルは106円前半に落ちて106円割れが視野に入って来ており、NY株式市場次第では更に下値を探る動きも予想されるのではないか。
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