[概況]
NY市場に入り発表された新規失業保険申請件数は予想より若干増えたが、第1四半期GDP改定値は予想を上回り、NY株式市場も反発して始まるとドルは序盤に当日高値109.935円まで上昇した。
しかし110円には届かず、其の後は株価の上げ幅縮小や米国債利回りの低下などにドルも売られ、終盤にペンス副大統領が中国に対し必要なら倍以上の関税を課す可能性があると発言した事を受けて、リスク回避の動きにドルは当日安値109.470円と同値まで下落した。
しかし下値は買われて値を戻し、最後は前日比+5.5銭高の109.635円と小幅続伸し、ドル以外の主要通貨はマチマチで引けた。ドルは良好な米経済指標や株価の上昇に買われるが、貿易摩擦を警戒して戻りは売られる展開が続いている。
しかし英国の合意無きEU離脱の可能性やイタリアの政治不安などを考慮するとユーロやポンドは買いづらく、ドルの戻りを売るよりは下値を買う方が良いのではないか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
