良好な米経済指標やNY株式市場の上昇に為替市場は円売り優勢

[概況]

欧州株式市場が上昇で始まり、ユーロが買われると対ユーロで売られたドルは対円でも値下がりして欧州市場序盤に111円を割れ、NY市場に入り発表された2月小売売上高の予想を下回る結果に当日安値110.795円まで値下がりした。
 
しかし中国経済指標の良好な結果に世界景気悪化への警戒感が後退してNY株式市場は上昇で始まり、続いて発表された3月ISM製造業景気指数と2月建設支出も共に予想を上回るとドルは一段高となった。そしてNY市場序盤に東京時間に付けたそれまでの高値を上抜き、NY株式市場の上昇と共にリスク選好の円売りが進んで、中盤に当日高値111.455円まで上昇した。
 
其の後も高値圏で推移し、最後は前週末比+53銭高の111.335円と3月20日以来、2週間ぶりの高値で引け、株価上昇によるリスク選好の円売りにドル以外の主要通貨も上昇して引けた。また良好な英製造業PMIの結果やソフト・ブレグジットへの期待にポンドは買われ、+1.73円の大幅上昇となった。週明けのドルは東京時間にあっさりと111円台に乗せ、NY株式市場の上昇に当日高値を付けて引けでも111円を維持したが、良好な米経済指標が続けば上昇基調が強まるのではないかと予想する。

[提供:カネツFX証券株式会社]

 

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