[概況]
東京市場終盤に当日安値112.945円まで下げたドルは押し目買いや米国債利回りの上昇を受けて反発し、欧州市場に入るとそれまでの高値を上抜いた。
そしてNY市場で発表された8月S&Pケースシラー住宅価格は予想を若干下回ったが、其の後発表された10月シカゴ購買部協会景気指数と10月コンファレンスボード消費者信頼感指数は共に予想を大きく上回ってドル買いは更に進み、NY市場中盤には月末要因によるドル買い戻しなどに一段高となった。
そして終盤に当日高値113.750円まで上昇すると、最後も前日比+46銭高の113.630円と113円台後半で引ける反発となった。ドル買いに連れて他の主要通貨も上昇し、ポンドは英中銀金融政策委員会での利上げや声明に期待する買いに、前日比+1.48高の大幅上昇で引けた。
またこの日はトランプ大統領が前日のドル売り要因となった法人税減税の段階的導入について、「検討していない」と述べた事もドル買いを後押しした様だ。
ドルは113円を割れると買われる一方、114円を付けると売られる状況が続いており、週末(雇用統計)までは揉み合い継続と見るのが妥当ではないか。
[提供:カネツFX証券株式会社]
