[概況]
NY市場に入り発表されたMBA住宅ローン申請指数はマイナスだったが、其の後発表された1月ADP雇用者数は予想を大きく上回ってドルは買われ、NY市場序盤に当日高値109.750円まで上昇した。NY株式市場も大幅高で始まったが、続いて発表された12月中古住宅販売成約指数は予想を下回るマイナスとなった為にドルは109円半ば付近まで値下がりした。
そしてNY市場終盤に開催されたFOMCでは金利が予想通り据え置きとなり、声明で”更なる漸進的な利上げ”の文言が削除され、”将来の動きについて辛抱強いスタンスを表明”とされた為に利上げ期待が後退してドルは売られた。
其の後行われたパウエルFRB議長の会見でも、「利上げの論拠が幾らか弱まった」と発言した為にドルは続落して109円を割れ、当日安値108.800円まで下落した。
しかしNY株価の大幅高もあって下値は買われて109円を回復し、最後は前日比-30.5銭の109.040円と109円台で引けた。FOMCでFRBの利上げ姿勢が後退しドルは売られたが、好調な米経済を見ればドルが下げ続けるとは考えにくく、目先のドルは下値を確認する展開か。
[提供:カネツFX証券株式会社]
