3連休明けとなった13日の日経平均株価は前営業日比1066円高の3万7963円と大幅高で3日続伸。
米国株市場の動向はもとより、欧州株市場をみても独DAXや仏CAC40が史上最高値を更新するなど、全体相場が青空圏を飛翔すること自体、世界を俯瞰しても違和感を覚える絵図ではなくなっている。
日経平均の史上最高値は1989年12月29日につけた3万8915円87銭で、これがいよいよ射程圏内に入ってきた。小休止を挟んだ方が持続的な上昇に対する期待が高まるが、一気に高値を更新しそうな雰囲気もある。
本日はNISA(2月13日でニーサ)の日。この勢いのまま史上最高値を更新するようならメディアで株高が大きく取り上げられることは間違いなく、過熱感を内包しながら次の節目の4万円を試しに行く展開も想定される。
本日、米国では1月の消費者物価指数(CPI)が発表される。結果を受けて米国の長期金利が低下するようであれば、株式市場には安心材料となる。一方、米金利が大きく上昇するようなら、日米ともにグロース株は利益確定売りに押されやすくなる。とは言え、CPIに関しては基調としては鈍化傾向にあり、この指標一つで相場のトレンドが大きく悪化することは考えづらい。
米金利が上昇してソフトバンクGや半導体株が売られたとしても、金利上昇に耐性のあるバリュー株には見直し買いが入るだろう。良好な地合いは継続する公算が大きく、物色面で変化が出てくるかどうかに注意を払っておきたい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
39805.81 ボリンジャー:+3σ(13週)
38906.63 ボリンジャー:+3σ(26週)
38350.47 ボリンジャー:+3σ(25日)
38092.51 ボリンジャー:+2σ(13週)
37963.97 ★日経平均株価13日終値
37559.61 ボリンジャー:+2σ(25日)
37079.51 ボリンジャー:+2σ(26週)
36857.64 均衡表転換線(日足)
36768.74 ボリンジャー:+1σ(25日)
36726.57 6日移動平均線
36546.95 新値三本足陰転値
36379.22 ボリンジャー:+1σ(13週)
35977.88 25日移動平均線
35634.06 均衡表基準線(日足)
35275.96 均衡表転換線(週足)
35252.38 ボリンジャー:+1σ(26週)
35187.01 ボリンジャー:-1σ(25日)
34665.92 13週移動平均線
34396.15 ボリンジャー:-2σ(25日)
34249.18 均衡表基準線(週足)
33830.38 75日移動平均線
3万8000円超えまで上値を伸ばしてほぼ高値引け。ローソク足は大陽線を描いて買い圧力の強さを窺わせた。5日や25日線が上昇角度を増したほか、三役好転下にある一目均衡表で株価は雲上限との乖離幅を広げ、強気形状が一段と鮮明になった。一方、移動平均線との上方乖離率は25日線比で5.5%、13週線比で9.5%と過熱感が意識される水準にあり、短期的な反動安リスクにも留意が必要となろう。
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