続落166円安、先物主導の売り

1日午前の日経平均株価は続落した。午前終値は前日比166円11銭安の2万8693円97銭だった。
前日の米国株市場がメモリアルデーの祝日に伴い休場であったことから、手掛かり材料に事欠くなか方向感の定まりにくい地合いとなった。
朝方は主力株中心に買い優勢で始まったものの、すぐに値を消し前日終値近辺まで水準を切り下げた。その後、先物を絡め再び買い直されたものの続かず、前場後半から売りに押され下値模索の展開となった。
上昇していたファストリが下げに転じたほか、ソフトバンクG(SBG)や東エレクなどが下げ幅を拡大するなど、値がさ株の下げが響いた。
 
市場からは「上を積極的に買う材料もないが、下を売り込む材料もなく、日経平均は2万8500円-2万9000円でのもみ合い相場だ。週末の米雇用統計の結果を受け、米国株がどう反応するかを見極めたいとの空気は強い」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はともに続落した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9745億円、売買高は4億3364万株だった。東証1部の値下がりは1082、値上がり銘柄数は968、変わらずは139だった。
 


 
業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、医薬品、サービス業などが下落。上昇は鉱業、繊維製品、輸送用機器など。
 
個別では、売買代金トップのソフトバンクグループが軟調、ファーストリテイリングも売りに押された。武田薬品工業が冴えず、ファーマフーズが大幅安。JFEや日本製鉄、大平金など鉄鋼株の一角が売られた。キリンHD、花王やカシオ、リクルートなども値を下げた。菱洋エレクトロの下げも目立った。
 
半面、レーザーテックは連日の上場来高値更新、SUMCOも買い優勢。村田製作所も堅調な値動き、トヨタやデンソー、スズキが高い。インフォコムが急騰した。ペッパーフードサービスが値を飛ばし、大豊工業も急伸。このほかピジョンが活況高となった。日産化や日東電、デンカなど化学の一部が買われた。
 
 
東証2部株価指数は前日比1.46ポイント高の7459.73ポイントと3日続伸した。
出来高8564万株。値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は196となった。
 
個別では、フュートレック、グローバルダイニングが一時ストップ高と値を飛ばした。まんだらけ、ジー・スリーホールディングス、テクノマセマティカル、川口化学工業、SANEIなど12銘柄は年初来高値を更新。ヤギ、オーナンバ、京進、川崎近海汽船、東京ラヂエーター製造が買われた。
 
一方、旭松食品、相模ゴム工業、旭コンクリート工業、アサヒ衛陶、大和自動車交通など6銘柄が年初来安値を更新。東京ボード工業、ワイズテーブルコーポレーション、アルメディオ、浜井産業、Jトラストが売られた。

 

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