26日の日経平均株価は続落後、落ち着きどころを探る展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1800円-2万2200円。
25日のNYダウ工業株30種平均は連日で急落し、2日間の下げ幅は1911ドルと過去最大となった。米国でも新型コロナウイルスの被害が拡大する懸念が広がった。堅調な米経済にもマイナス影響が及ぶとの見方からリスク資産から安全資産に資金を移す動きが強まり、米長期金利は1.31%と史上最低を更新した。
日経平均も投資家が運用リスクを避ける動きが優勢となる可能性は高い。市場からは日経平均は前日終値(2万2605円)から600円程度安い節目の2万2000円近辺が下値メドとの見方が出ている。
25日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は25日の大阪取引所終値比605円安の2万2065円だった。中国・上海総合指数などアジア各国の動きが軟調な展開となれば、2万2000円割れもあり得るだろう。
朝方の東京市場は大幅安となる可能性は高い売り一巡後は、時間外取引での米株価指数先物や中国・上海総合指数の動きを確認したいとして、様子見ムードが広がりそうだ。一方で、まん延が警戒される新型肺炎の対策関連として、マスクや衛生管理品などを手掛ける銘柄への物色が継続することも想定される。
日経平均は200日移動平均線(25日時点で2万2195円)に接近してきた。市場からは「機関投資家は200日線をかなり意識している。200日線を下回れば割安感が強くなり押し目買いを入れてくるため、ある程度は下値を支える」との声もある。
【好材料銘柄】
■アイスタディ <2345>
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、企業向けオンライン学習システム「SLAP」を、臨時休校の恐れがある学校教育機関向けの教育支援ツールとして提供開始。
■ブイキューブ <3681>
抗菌・抗ウイルス化ソリューションを提供するデルフィーノケアと協業し、個室型スマートワークブース「テレキューブ」のまるごと抗菌コーティングを順次実施。
■アプリックス <3727>
非開示だった今期営業は黒字浮上へ。リアルタイム組込み機器向けIoTエッジ機器開発キット「EDGENGINE」を5月に販売する予定。
■ディー・ディー・エス <3782>
タッチ型指紋センサー「UBF-Touch」をリリース。タッチ型指紋センサーの懸念を解消する新認証アルゴリズムを同時に展開。
■リボミック <4591>
「RBM-007」第1/2a相臨床試験について、米国黄斑学会で登壇発表。
■サイボウズ <4776>
1月売上高は前年同月比21%増の12.6億円。営業利益は非開示。新型コロナウイルス感染症の影響で中国子会社の集計が遅延しているため。
■博報堂DYホールディングス <2433>
台湾GROWWW Media社の子会社化に向けた株式公開買付を実施する。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
26日(水)
予定はありません
【海外】
米1月新築住宅販売(2/27 0:00)
《米決算発表》
エル・ブランズ、マリオット・インターナショナル
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
