続落後、落ち着きどころを探る展開か

28日の日経平均株価は大幅に続落しそうだ。続落後、落ち着きどころを探る展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万2900円-2万3300円を想定。
27日のNYダウ工業株30種平均は前日比453ドル安の2万8535ドルで終えた。新型肺炎の感染者が増えるなか、製造業のサプライチェーン(供給網)に影響するとの見方から幅広く売りが優勢となり、下げ幅は550ドル近くとなる場面があった。
昨日27日の弱い動きに加え、現地27日の米国株式が続落した動きもあり、売り先行のスタートとなろう。
心理的なフシ目となる2万3000円を割り込む場面も想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、27日の大阪取引所終値比280円安の2万3030円だった。
 
為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の後半(27日終値は109円05-07銭)、ユーロ・円が1ユーロ=119円台の後半(同120円33-37銭)と、引き続き円高方向に振れていることも重しとなっている。
 
インバウンド(訪日外国人)需要の低迷による景気減速リスクや自動車・半導体企業の業績悪化シナリオが意識されるなか、押し目買い意欲は高まりにくい状況にあるだろう。
 
日程面では、12月の企業向けサービス価格指数、40年物国債の入札など。海外では28日は中国、香港、台湾市場は引き続き休場だが、韓国やシンガポール市場は休場明けとなる。アジアの株式相場の動向も留意が必要だ。FOMCが開催(~29日)。また、12月の米耐久財受注、11月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、1月の米消費者信頼感指数など。
 
 
【好材料銘柄】
 
■篠崎屋 <2926>
20年9月期第1四半期(10-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比3.9倍の2700万円に急拡大した。
 
■富士山マガジンサービス <3138>
前期経常を一転30%増益に上方修正。
 
■いい生活 <3796>
今期経常を2.2倍上方修正。クラウドソリューション事業の12月売上高は前年同月比8.9%増と増収基調が続いた。
 
■小野測器 <6858>
前期経常を98%上方修正。
 
■ドリコム <3793>
20年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益予想を従来の4億円→5.1億円に上方修正。
 
■インソース <6200>
上期経常を7%上方修正。
 
■タカラレーベン <8897>
4-12月期(3Q累計)経常が3.2倍増益で着地・10-12月期は黒字浮上。
 
■サニーサイドアップグループ <2180>
独立系PR会社のステディスタディの全株式を取得し子会社化する。
 
■カネ美食品 <2669>
今期配当を5円増額修正。
 
■ジューテックホールディングス<3157>
4-12月期(3Q累計)経常は27%増益・通期計画を超過。
 
■アトムリビンテック<3426>
上期経常を一転16%増益に上方修正。
 
 
【主な経済指標・スケジュール】
 
【国内】
28(火)
12月企業サービス価格指数(8:50)
40年国債入札
《決算発表》
信越化、エムスリー、オービック、OBC、日立化成、JFE-SI、リコーリース、SMK、東日システム、マクアケ、栄研化、医学生物、東洋機械、タカキタ、テセック、航空電、キヤノンMJ、京阪神ビ、フジ住、両毛シス、ディーエムエス、SE H&I、ユアテック、積水樹、タツタ線、富通ゼネ、リョーサン、総メディHD、アズーム、石原ケミカル、ニホンフラッシュ、エンチョー、杉村倉
 
【海外】
FOMC(~1/29)
米12月耐久財受注(22:30)
米11月S&Pコアロジック・ケース・シラー・住宅価格指数(23:00)
米1月消費者信頼感指数(1/29 0:00)
《米決算発表》
アップル、ファイザー、3M、スターバックス、イーベイ、ロッキード・マーティン、ユナイテッド・テクノロジーズ、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ザイリンクス
 

※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次