21日の日経平均株価は続落後、もみ合い展開か。
日経平均株価の予想レンジは、1万9200円-1万9600円。
シカゴ日経平均先物からは1万9500円割れからのスタートが想定される。
きのう20日の弱い動きに加え、現地20日の米国株式が反落した動きから、売りが先行するとみられる。NY原油先物価格が暴落した影響から、石油関連銘柄は軟調な展開を強いられそうだ。
売り一巡後は、日銀によるETF(上場投資信託)買いの期待から、下げ渋る動きをみせる場面もありそう。新型コロナ問題が収束した後の「ポスト・コロナ」相場への投資家の関心も高まりつつある。とはいえ「自動車など主要企業の今期業績の悪化がどの程度になるのか、まだはっきりとはつかめない状況」との声も多い。
節目の2万円が一段と遠のく中、安く始まった後もリスク回避ムードの強い地合いが続くと考える。
為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の半ば(20日終値は107円69-71銭)、ユーロ・円が1ユーロ=117円前後(同117円03-07銭)と小動き。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日大阪取引所終値比330円安の1万9310円だった。
日程面では、3月の食品スーパー売上高、3月の全国スーパー売上高のほか、20年物国債の入札など。海外では4月のZEW(欧州経済研究センター)独景況感指数、3月の米中古住宅販売件数など。
【好材料銘柄】
■nms ホールディングス <2162>
発行済み株式数(自社株を除く)の2.9%にあたる50万株(金額で1億5000万円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は4月21日から6月23日まで。
■ベクター<2656>
前期経常を86%上方修正。
■ジェクシード<3719>
ソフトフロントホールディングス<2321>との販売代理店契約を拡大し、テレビ電話会議システムの取り扱いを開始。
■いい生活<3796>
前期経常を44%上方修正。クラウドソリューション事業の3月売上高は前年同月比6.5%増の1億7900万円と2ヵ月ぶりに前年実績を上回った。
■医学生物学研究所<4557>
新型コロナウイルスに対する抗体を測定する研究用試薬の取り扱いを開始。
■レントラックス<6045>
3月売上高は前年同月比23.6%増の11.1億円。
■ヴィスコ・テクノロジーズ<6698>
前期経常を35%上方修正、未定だった配当は6.25円実施。
■日本モーゲージサービス <7192>
前期経常を23%上方修正・最高益予想を上乗せ。
■ジェイ・エスコムホールディングス <3779>
前期経常を35%上方修正。
■アステリア <3853>
プラスチック原料・土木資材の商社であるフジモリ産業がモバイル向けコンテンツ管理システム「Handbook」を導入。
【主な経済指標・スケジュール】
21(火)
【国内】
3月全国スーパー売上高
20年国債入札
《決算発表》
マクアケ、KOA、ベクター、TKP、幸和製作
【海外】
独4月ZEW景況感指数(18:00)
米3月中古住宅販売(23:00)
《米決算発表》
ナップオン、フィリップモリス、ロッキード・マーティン、トラベラーズ、プロクター・アンド・ギャンブル、コカ・コーラ、ネットフリックス、テキサス・インスツルメンツ
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。
