続落スタート。円高、米ハイテク株安受けなど嫌気

【寄り付き概況】

4日の寄り付きの日経平均株価は売り先行で始まり、前日比79円47銭安の1万9949円79銭と続落スタート。
前日の米国株市場ではNYダウが8日続伸で、7日連続の過去最高値更新となったが、上げ幅はわずかでナスダック指数が続落するなど買いの勢いは弱まっている。
 
外国為替市場で1ドル=109円台後半まで円高・ドル安に振れたことで日本株に対する投資家心理が悪化している。3日の米市場でハイテク株が下落したことも重荷のようだ。
輸出主力株中心に向かい風が意識される。
決算発表を横にらみに好業績銘柄を中心とした個別株物色は継続しそうだが、週末で米雇用統計の発表を控えていることもあり、全体的には買い手控えムードの強い地合いが予想される。
 
寄り付き時点で業種別では33業種中、精密機器、卸売、水産、サービス、建設の5業種が高い。値下がりで目立つのは海運、保険、ガラス土石、食料品、鉄鋼など。
 
中小型株に対する手控えムードが強まっていることが窺える。前日の米国市場では主力ハイテク株が引き続き売られており、本日は米雇用統計の発表を控えた週末ということもあって、新興市場の中小型株を積極的に手掛けようとする向きは限定的と考えられ、こう着感の強い展開となりそうだ。
 
ただ、今週末からマザーズ指数構成銘柄の多くで決算発表が予定されており、一時的に決算を受けた個別物色が強まる場面はありそうだ。
 
個別では、任天堂が下押し、ソフトバンクGも売りに押されている。
トヨタ、ホンダ、東エレク、キヤノン、キーエンスも軟調。三菱UFJ、三井住友が下げ、野村もさえない。ファーストリテが安く、ANAは緩んでいる。
 
半面、三菱商、三井物がしっかり。ニコンが買い気配で始まり、ソニーは小幅高になっている。日触媒が大幅高となり、リョーサンが個別に買われている。
 
225先物はUBS・SBI・三菱・GS・JP・みずほ・松井が買い越し。
野村・クレディ・ドイツ・メリル・アムロ・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はドイツ・アムロ・みずほが買い越し。
JP・大和・クレディ・野村が売り越し。
 
テクニカル的には、BRHD(1726)、ヤマウラ(1780)、日ハウス(1873)、巴コーポ〈1921)、東芝プラ(1983)、JBR(2453)、キリン(2503)、ゲオ(2681)、あらた(2733)、ハニーズ(2792)、カゴメ(2811)、大阪工機(3173)、ツルハ(3391)、川田TECH(3443)、RSTECH(3445)、エムアップ(3661)、ラサ工(4022)、堺化学(4078)、日触媒(4114)、ミヨシ〈4404)、洋インキ(4634)、資生堂(4911)、ノエビア(4928)、荒川化学(4968)、クリエート(5187)、ヨータイ(5357)、TYK(5363)、フジミインコ(5384)、古河電(5801)、東プレ(5975)、タクマ(6013)、アイダ(6118)、牧野フ(6135)、コマツ(6301)、ツバキナカシマ(6464)、ホシザキ(6465)、ニチコン(6996)、極東開(7226)、ティラド(7236)、良品計画(7453)、島津(7701)、ダンロップス(7825)、リンテック(7966)、豊田通(8015)、ユニチャーム(8113)、Eギャラン(8771)、明和地所(8869)、福山運(9075)、ANA(9202)、東陽倉(9306)、HIS(9603)、因幡電(9934)、サンドラッグ(9989)が動兆。

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